台湾メディアが現政権「風前のともしび」

　親台湾派で知られる中川昭一財務相の１７日の辞任について、台湾では「残念だ」（日台関係者）と落胆する声が出ている。台湾メディアは麻生政権の支持率低迷ぶりと合わせて報じ、自由時報（電子版）は「中川氏の辞任で政権は風前のともしびとなった」と伝えた。

　中川氏がろれつが回らない状態で行った記者会見について地元テレビは繰り返し放送。中川氏と麻生太郎首相は「盟友」で、辞任劇が政権に与える影響も極めて大きいとの報道もある。

　中川氏と付き合いが長いという関係者は「あまり深酒しない方がいいと申し上げたこともある」と打ち明け、辞任は「日台関係に影響はないだろうが、日本政界は一体どうなっていくのだろう」と事態の行く末を案じた。

　［2009年2月17日21時48分］