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プロ野球キャンプも、いよいよクライマックス。「とうほく報知」がお届けする12球団の東北ゆかりの選手たちの現状リポート、今回はセ・リーグ編。昨年104試合で4番に座ったヤクルト・畠山和洋内野手(26)=専大北上高=は、新加入の強力外国人とのレギュラー争いに向け、最大の魅力・一発長打に磨きをかけている。
汗をぬぐうことも忘れ、バットを振り続けている。畠山は104試合で4番を務めた昨季の実績も捨て、さらなるレベルアップを目指し、バットを振り込んでいる。今季から同じ右打ちで一塁を主戦場とするデントナが加入。4番どころか、レギュラーの座すら安泰ではない状況だ。
それでも「他の選手を気にしてもしようがない。周りを気にせずやりたい」と自信を漂わせる。キャンプのテーマは内角打ち。昨季の後半、内角を攻められ、一気にアベレージが下がった(前半戦は3割、後半戦は2割5分1厘)。いかつい体格と風貌(ふうぼう)からは意外にも思えるが、持ち味は右打ち。変化球への対応力も高く、相手投手の投げる苦し紛れの変化球こそ、思うつぼだった。しかし、相手の研究が進むと、徹底して直球で内側を突かれてしまった。
「今年は、早いカウントでは、思い切って内角を狙っていきたい。そこを引っ張って、長打にできれば、外も投げてくる。本塁打が増えれば、自然と打率も上がる」。外の球を右方向へ打ち返すという自分の長所を生かすためにも、内角球の克服は必須。内角を一発で仕留める技術を身につけようと、必死にバットを振っている。
昨季は9本に終わった本塁打だが、今季は20発を目標に据える。「(昨季)ある程度やって、自信もついたけど、逆に不安も出てきた」。手にした自信と同じだけ、徹底して弱点を攻めてくる厳しさも身に染みた。真価を問われるプロ9年目。キャンプで弱点克服の手応えをつかんだとき、両手の中には自信だけが残っているはずだ。
◆畠山 和洋(はたけやま・かずひろ)1982年9月13日、岩手・花巻市生まれ。26歳。専大北上高1年の98年夏、甲子園に5番・三塁手で出場。引き分け再試合で如水館に敗れたが、7打数6安打3打点をマーク。3年時にも出場し、1回戦で明徳義塾に敗れた。00年のドラフト5位でヤクルト入り。180センチ、96キロ。右投右打。
(2009年2月17日11時51分 スポーツ報知)
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