【ローマ14日共同】中川昭一財務相と国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事は13日、経済危機などに陥った国を支援するIMFの融資財源を強化するため日本が表明していた最大1000億ドル(約9兆2000億円)の融資を実行する条件を盛り込んだ文書に署名した。
IMFの融資能力は従来の約1940億ドルから約2940億ドルに拡大した。
日本の融資は、危機国を支援する際にIMFからの要請に応じ実行される。期間は当初1年、最大5年まで延長できる。日本は融資の財源を外貨準備から拠出する。
署名に当たりストロスカーン専務理事は「人類史上最大の融資貢献ではないか」などと日本の取り組みを高く評価したという。