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【社会】

容疑大筋で認める意向 逮捕の大賀社長

2009年2月17日 夕刊

 鹿島が受注したキヤノン関連工事の裏金をめぐる脱税事件で、東京地検特捜部は17日、法人税法違反容疑で逮捕した大分市のコンサルタント会社「大光」社長大賀規久容疑者(65)らの容疑を裏付けるため、大光やグループ会社など関係先を一斉捜索した。

 大賀容疑者側の関係者によると、同容疑者は「裏金は受け取っていない」と容疑を否認していたが、大筋で容疑を認める意向を示しているという。大賀容疑者が隠した法人所得は、逮捕容疑も含め総額約34億円、脱税額は10億円前後に上るとみられており、特捜部は捜索で押収した資料を分析し、事件の全容解明を進める。

 捜索を受けたのは、東京都千代田区の内装工事業「ライトブラック」とコンサルタント会社「匠(たくみ)」の事務所や大分県内の関連先など。ライトブラックと匠は同じビルに入居しており、大賀容疑者が東京で仕事する際の拠点になっていた。

 両社は、大光とともに鹿島や九電工(福岡市)から裏金やコンサルタント料を受け取ったが、架空経費を計上する手口で、資金を隠していた疑いが持たれている。特捜部の係官ら13人が同日午前10時ごろ捜索に入った。

 特捜部は今月9、10両日、2006年5月期までの2年間に、鹿島から得た裏金などライトブラックの法人所得約9億7600万円を隠し、約2億9200万円を脱税したとして、大賀容疑者ら計12人を逮捕していた。

 

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