2009年02月15日(日)
冬の「夏日」にお手上げ 解けだすリンク、ゲレンデ… 県内 冬物商戦 打撃大きく
山梨県内は14日、身延町切石と南部町南部で夏日となるなど、7地点で2月の最高気温を更新。全観測地点で平年より13・2−16度も高い5月上旬から6月中旬並みの陽気となった。スキー場やスケートリンクでは雪や氷が急速に解け、担当者は対応に苦慮した。県内は暖冬傾向で、気温が下がるほど割引サービスする清里の「寒いほどお得フェア」は最大割引がゼロのままシーズンが終わる見通し。冬物商戦も低調で、各方面に影響が出ている。
甲府地方気象台によると、甲府の最高気温は24・8度で、2月としては1922年の25・4度に次ぐ暖かさ。また、切石、南部、勝沼、韮崎、古関、河口湖、山中の各観測地点で、2月の史上最高気温を記録した。
富士吉田・富士急ハイランドの屋外スケートリンクでは厚さ約7センチの氷が2センチほど解けて、従業員が水はけ作業に追われた。薄着でスケートを楽しむ来園者の姿が目立ち、担当者は「普段なら、スケート靴のエッジで削られた氷を除去しているのに」と驚いた様子だった。
富士河口湖町の大池公園で23日まで開かれている「河口湖氷まつり」では、目玉の氷のオブジェが凍らず、骨組みがむき出しの状態。気温が零度を下回らないため、現在は氷作りを休止している。
気温が下がるほど割引する北杜市高根町清里の「寒いほどお得フェア」。午前10時段階で気温が5度以下なら3割引き、氷点下5度以下なら5割引きするサービスだが、今年は5割引きはゼロ。最終日の15日も氷点下5度は下回らない見通しだ。
甲府地方気象台によると、甲府の昨年12月から2月までの月ごとの平均気温は平年よりも1・0−3・2度高い。担当者は「今後も一時的な冷え込みはあるものの、平年よりも気温が高い日が多くなるとみられる」としている。
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