放送予定
   
   
   
2月17日(火)放送予定
広がるか 認知症
 “本人が決めるケア”


増加する認知症の人に対し、今世界中で「パーソン・センタード・ケア(本人中心ケア)」が注目を集めている。本人の意志を最優先して医療や介護を進めるケア方法である。背景にあるのは、認知症の早期診断技術の向上。年若く、意識や体力が十分に残っている段階で認知症と診断される人が増えたことで、「何も分からない、心が失われる」とされてきた認知症の“常識”が変わったのだ。先進地オーストラリアでは、認知症の本人が症状の詳しい説明を受け、できる範囲で治療や介護方針の決定にも参加できる体制が整いつつある。日常的なケアも、本人の話をじっくり聞くことから始まり、カウンセリングや介護の専門家がサポートする。これに対し、日本では取組みが始まっているものの、専門人材の不足やコストなどが壁になり、ごく一部に止まっている。認知症と早期診断された多くの患者が行き場を失っているのが現状だ。日本とオーストラリアの現場から、認知症ケアの新潮流の行方をさぐる。
(NO.2699)

スタジオゲスト 遠藤 英俊さん
    (国立長寿医療センター
  包括診療部長)
 
   
   
2月18日(水)放送予定
“ジジィ ババァ 元気か”
〜老いの新流儀〜


「1つ覚えて3つ忘れる中高年」「日本はジジババの養殖場」。中高年をネタにした毒舌漫談で綾小路きみまろさんが人気だ。ファンの多くはギャグにされる中高年。CDは記録的ミリオンセラー、ライブはいつも超満員になる。"介護界のきみまろ"、理学療法士・三好春樹さんが介護従事者を対象に行う講演も大人気。「人は老いると頑固さを増し、スケベさを増す」として、肩の力を抜いた介護の実践を説いている。さらに、若者主体のファーストフード店では若者と同じシフトで働く老人が活躍。また、長寿には体の健康より脳の活性化が大きく影響するという研究結果も出ている。変わりつつある"老い"への向き合い方。中高年のカリスマたちの人気の秘密を追いながら、超高齢化社会を生き抜くヒントを探る。
(NO.2700)

スタジオゲスト 毒蝮 三太夫さん
    (聖徳大学客員教授・タレント)