入賞者発表
語り継ごう地域の民話 / 郷里の先人に熱い思い
むかしばなし1246編 偉人ものがたり850編応募
「2008 J:COM劇場ふくおかむかしばなし・ふくおか偉人ものがたり感想文コンテスト」入賞者の表彰式が2008年12月13日、福岡市・天神の西日本新聞社で行われました。(敬称略)
「むかしばなし感想文コンテスト」は、ジェイコム福岡のテレビ番組「J:COM劇場ふくおかむかしばなし」で放送された民話を見た感想文を、福岡県内の小学1〜4年生を対象に募集。対象となる民話は「にんぎょの塚」「片江村の一本杉」の2話。「偉人ものがたり感想文コンテスト」は、番組「J:COM劇場ふくおか偉人ものがたり」で紹介した福岡の偉人「田原淳」「大隈言道」の2人に対する感想を、小学5年生以上を対象に募集しました。
応募数はそれぞれ1246編、850編でした。
最優秀賞のJ:COM福岡賞と西日本新聞社賞には、「むかしばなし感想文コンテスト」が各学年から1人ずつ計8人、「偉人ものがたり感想文コンテスト」は各学年(中学3年まで)から1人ずつ計10人が選ばれました(一般は該当なし)。このほか、学校賞や優秀賞、奨励賞(偉人ものがたりのみ)も発表されました。
感想文には、昔話の楽しさや教訓、偉人の生きざまに対する感動や敬意などが素直に表れていました。
表彰式には、最優秀賞受賞者や学校賞受賞校の代表者らが出席。受賞の喜びをかみしめながら、表彰状を受け取りました。
ジェイコム福岡の北川文雄社長は「文章を書いたり本を読んだりすることは、日本語を覚える上で大切であり、皆さんの成長につながっていきます。番組をきっかけにいろいろな民話や偉人伝を読んで、文章を書きましょう」と話していました。
偉人ものがたり感想文コンテストで最優秀賞に輝いた福岡市立曰佐中学校1年の松本雅子さんは、受賞者を代表して「本やテレビで福岡の偉人から学んだことを、今後の人生に役立てていきたい」とあいさつしました。
J:COM福岡賞 |
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J:COM 福岡賞 作品&受賞の感想 >>> |
西日本新聞社賞 |
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優秀賞
<一年生> 一年生の作品 >>>
えはらみう、さいとうはるか、さきやまもとあき(福岡市立大名小)、加嶋英斗、瀬崎菜月、佐多穂花(福岡市立曲渕小)、はらだみふみ、おがわすずか、なかはらみらい(福岡市立東光小)、いしばしのぞみ(福岡市立舞松原小)
<二年生> 二年生の作品 >>>
新名花怜、ただまつゆうた、みやざきたまお、藤原ありさ、笠原りさ(福岡市立香椎小)、大道優奈、村しまらいむ(福岡市立舞松原小)、首藤さいや(福岡市立曲渕小)、本田ひいろ(福岡市立大名小)、松山由利香(福岡市立東光小)
<三年生> 三年生の作品 >>>
森山千聖、岡安奈、宮原龍斗、今村柊也(福岡市立照葉小)、川村さやか、竹森あかり、福どめ美都子(福岡市立舞松原小)、横尾唄那(福岡市立大名小)、野口カイル(福岡市立曲渕小)、中村朱里(福岡市立城南小)
<四年生> 四年生の作品 >>>
小ぬきさら、笹栗達矢、今村実李(福岡市立和白小)、福島世奈、古野はるか(福岡市立西戸崎小)、秋吉ミナ、中野星(福岡市立舞松原小)、小端亜実、田中琢(福岡市立城南小)、たかはしりの(福岡市立平尾小)
学校賞
- <J:COM 福岡賞> 福岡市立曲渕小学校
- <西日本新聞社賞> 福岡市立城南小学校
- <福岡市教育委員会賞> 福岡市立大名小学校
- <エディナ賞> 福岡市立舞松原小学校
- <優秀賞> 福岡市立東光小学校、福岡市立西戸崎小学校、福岡市立金武小学校
審査委員
- ▽坂井ひろ子(児童文学作家)
- ▽赤木智幸(福岡市教育委員会指導第二部学校指導課主任指導主事)
- ▽半田敦士(ジェイコム福岡常務取締役管理本部長)
- ▽大田精一郎(西日本新聞社企画推進部兼編集企画委員会委員)
総評 |
心のメッセージ発信を | 審査委員長 児童文学作家・坂井ひろ子氏 |
皆さんの感想文を読み、文章がうまく、内容もしっかりしているものが多く、どれがいいのか審査の判断がつかないくらいでした。 福岡は、古代からアジアとの交流が盛んに行われてきました。アジアから多くの人が福岡を訪れたし、福岡からもアジアの国々へ出掛けました。それぞれの国や地域に伝わる民話を、福岡の人にも話して聞かせたと思います。ですから、福岡の民話はいろいろな国の民話が入り交じっています。例えば、今回は「にんぎょの塚」が感想文の課題でしたが、デンマークには人魚が主人公の童話「人魚姫」など、同じような物語があります。 民話は何百年、何千年と語り継がれてきました。何代にもわたり、口伝えで語り継がれた物語は、先人のメッセージともいえます。メッセージは、言葉や文化の違いを越えて、人々の胸にしっかりと伝承されてきました。 感想文は、そのメッセージを受け止めて、皆さんが「私はこう思うから、こういうふうに感想文に書こう」と、発した自分のメッセージです。地元の民話をお年寄りなどから聞いて、それを多くの人に語り継いでください。民話のように、心から心へ受け継がれていく言葉のメッセージを発信してほしいですね。 |
J:COM福岡賞 |
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西日本新聞社賞 |
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優秀賞
瀧北あかり(福岡市立大名小五年)、空閑朝美(福岡市立舞松原小五年)、上村智哉(福岡市立大名小六年)、藤るりえ(福岡市立舞松原小六年)、松本菜月、小川彩佳(福岡市立東光中一年)、金子夏生(北九州市立横代中二年)、大山佑季(福岡市立下山門中二年)、日髙拓也(福岡市立原北中三年)、野口成美(福岡市立内浜中三年)、副田虎王一(一般)
奨励賞
宮原道明(一般)
学校賞
<J:COM 福岡賞> 福岡市立東光中学校
<西日本新聞社賞> 福岡市立舞松原小学校
<福岡市教育委員会賞> 福岡市立下山門中学校
<エディナ賞> 福岡市立原北中学校
審査委員
▽武田祐子(福岡市教育委員会指導第二部学校指導課主任指導主事)
▽半田敦士(ジェイコム福岡常務取締役管理本部長)
▽大田精一郎(西日本新聞社企画推進部兼編集企画委員会委員)
総評 |
偉人を考えることが大切 | 審査委員長 「博多/北九州に強くなろう」シリーズ主宰 土居 善胤氏 |
今回の課題人物は2人。医学博士・田原淳と、江戸時代後期の歌人・大隈言道。田原淳は心臓のメカニズムを研究し、ペースメーカー開発への基礎をつくりました。その業績は、ノーベル賞にも値すると思います。 大隈言道は、見たもの万象を歌にしました。自由な作風は、歌の新しい形態を作り、近代日本文学にも影響を与えています。周辺のものをつぶさに観察するのはある意味、科学者ともいえます。歌は観察の記録でもあったのです。 感想文は、福岡の偉人に対して「すごい人だ」とほれ込んで心から心酔し、素直な気持ちが、どの感想文からも伝わってきました。この2人を初めて知った人も多く、その発見への驚きをつづる人もいました。 偉人への熱い思いを文章にした年配の方もいました。偉人についてもっと知りたいと、勉強した跡が文章からも分かりました。感動は年齢を問いません。いつまでも目を輝かせて生きてほしいですね。 感想文は、皆さんの気持ちを書きとめた作品でもあります。多くの偉人と出会い、その人について調べ、考えを巡らす。それが自分の生き方や考え方につながっていくと思います。 |
J:COMチャンネル福岡
福岡に密着した番組を放送(デジタル11ch、アナログ5ch)
民話を動く絵本として紹介している「J:COM劇場ふくおかむかしばなし」、古里の偉人について学ぶ歴史ファンタジー「ふくおか偉人ものがたり」の1月放送日程は次の通りです。
- 8日 御子神社にまつわる話
- 9—15日 夕方になったホーケンギョウ
- 16—22日 宗三郎さんの家に伝わる話
- 23—29日 仙がいさんとボーブラ
- 30・31日 武内宿禰と壱岐の真根子
- 8—15日 黒田如水・長政
- 16—31日 夢野久作
※J:COMチャンネル福岡は、福岡市、古賀市、新宮町、前原市で、J:COMのシステムが導入されている住宅にお住まいの方ならどなたでも無料でご視聴できる福岡の地域情報チャンネルです。