大丸と松坂屋を傘下にもつJ・フロントリテイリングはセブン&アイ・ホールディングスと、その傘下のそごう心斎橋本店(大阪市)を買収することで基本合意した。取得額は370億円強とみられ、隣に百貨店を持つ大丸が運営する。来週にも正式発表する。メガ百貨店同士の初の店舗売買になる。
そごう心斎橋本店は店舗面積が約4万平方メートル、年商440億円(2008年2月期)。隣に心斎橋店を持つ大丸が買収すると百貨店業界で最大級の7万8000平方メートルの店となり、売上高も単純合算で約1300億円となる。大丸の地盤である大阪は百貨店の出店・増床計画が相次いでおり競争力を高める。セブン&アイが06年に西武百貨店とそごうを買収して以来、不採算店の整理は初。(08:34)