民放２局の社員を書類送検無許可ロケバスで

　フジテレビ（東京都港区）とＴＢＳ（同）のテレビ番組制作をめぐるロケバス無許可営業事件で、警視庁交通捜査課と大森署は２６日、道路運送法違反（無許可営業）ほう助の疑いで、フジテレビの男性社員（３６）＝東京都大田区＝と、ＴＢＳの男性社員（３８）＝横浜市青葉区＝の２人を書類送検した。　２人はいずれも番組制作責任者。白バスや白タク営業で、利用した側が法的責任を問われるのは極めて異例。警視庁は、２人が業者側の無許可営業を知りながら利用し続けたとして、書類送検に踏み切った。　調べによると、フジテレビの責任者は昨年９月から１１月にかけ、東京都調布市の運送業「エスエスティエンタープライズ」が旅客運送事業に必要な国土交通相の許可を受けていないのを知りながら、１２回にわたり番組スタッフや出演者の運送を依頼、報酬として計約２５０万円を支払った疑い。

【共同通信】