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鄭夢準氏、FIFA会長か大統領選か(下)

 また最近はハンナラ党主流派の議員に対して、食事やゴルフへの招待などのアプローチも頻繁に行っているという。当選1回のある議員は「鄭最高委員から会いたいという連絡が何度もあった」と語った。これについて鄭委員は「意図しているわけではないが、主流派の議員たちとは最近よく会っている。だが同じように招待しても、朴槿恵(パク・クンヘ)元代表に近いグループは来ようとしない」と述べた。

 鄭氏は大統領選挙が行われた際には、直ちに活動を開始できる組織もすでに構築している。今月6日には立法活動と政策アジェンダ開発のための政策研究所「青空を求める希望」を発足させ、牙山政策研究院を韓国の代表的なシンクタンクに育成するための活動も行っている。

 一方、鄭委員は自らの勢力を集めて誇示することも怠らない。南北関係改善などの功績で18日に全南大学から名誉哲学博士号を受ける予定だが、会場には李洪九(イ・ホング)元首相、蔚山大学の金道然(キム・ドヨン)総長、ハンナラ党の朴載淳(パク・ジェスン)最高委員、元韓国開発研究院長のク・ボンホ氏、元国会議員のチョ・ホンギュ氏、元文化観光部長官の南宮鎮(ナムグン・ジン)氏、ソウル大学のチョン・ジンホン名誉教授ら300人以上が出席する予定だ。

 ハンナラ党の主流派は鄭委員の活動を傍観している。ある主流派の中堅議員は「鄭最高委員の大衆的な人気からして、朴元代表の対抗馬としての力は十分にある。主流派とはいえ事情は複雑で、自分たちの仲間ではないという考え方も根強い。そのため今後積極的に支持するかは現段階では分からない」と述べた。

ユン・ジョンホ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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