松本市の菅谷昭市長は16日、総額781億6000万円の09年度一般会計当初予算案を発表した。
前年(6月補正後)比2・5%減で4年連続の減少。大幅に悪化した県経済を反映し、歳入の45%にあたる市税収入は、法人税収が今年度比12億5000万円減の36億1900万円を見込むなど、厳しい財政運営を迫られる。市債額は前年比1・3%減の74億9000万円で、市債依存度はほぼ前年並みの9・59%。
主な事業は▽ウオーキング大会開催などを通じて歩くことによる健康づくりを推進する「市民歩こう運動」790万円▽産科医療体制維持・出産支援などの「健康寿命延伸都市・松本」関連事業費52億6000万円などを盛り込んだ。
菅谷市長は「東部学校給食センター設立などの大型事業が今年度で終わり、今後はインフラの維持管理が重要になる」との見通しを示した上で「地元業者を中心に事業が回るよう留意したい」と述べた。また、事務経費などの節減を継続し歳出抑制に努める考えを示すと同時に、緊急経済・雇用対策など必要に応じて補正予算を組む可能性も示唆した。
当初予算案は23日開会する2月定例議会に提出される。【高橋龍介、光田宗義】
毎日新聞 2009年2月17日 地方版