動物愛護団体ARK-ANGELS 代表ブログ「ずばり一言!」

レスキューの意味



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* 大宰府レスキューの報告
レスキューして1週間が経過した。
未だ全頭の毛刈りは済んでいない。
それ程に酷い状態だということだ。
しかし、犬の治癒力は人間のそれと違って素晴らしい回復力と生命力とを備えている。
日に日に元気になり要求吼えもしてくる。
尻尾も振るようになってきた。
食事も大半が完食している。某フードメーカーよりご支援頂いたレトルトがお気に入りだ。
投薬、駆虫も実施している。
完全隔離でお世話をしているが、2班に分けての飼育なのでスタッフたちは少々、疲労気味ではある。
疲れていても日々、快復してくるワンの顔を見ては元気を維持している。
毎日、多くの方々のご支援、ご協力を頂き、また応援メッセージを読みながら、私たちの活動を支えてくれる支援者がいることも
大きな支えとなっております。
感謝の言葉もないくらい、感激しています。
本当に、有難うございます。

代表  林 俊彦


レスキューの意味

保護犬のレスキューの本来の目的は
劣悪環境にて苦しんでいる犬たちを救うことである。と承知している。
虐待飼育により、病気や感染症に苦しみ、その上、給餌給水を怠り、やせ衰えている現実がある。
まともにちゃんとした飼育を行わないから、こういった悲劇が起きるのだ。

保護してくれと通報があれば、出来うる限り、これに応えていこうと思っている。
しかし、レスキューを敢行しようとするには費用がかかるし、犬舎の空きがなければそれもままならない。
助けたくても出来ないのだ。
新しい保護犬が来ればそれなりに人員の確保がいる。

レスキュー費用についてだが、私たち非営利団体は支援者の寄付行為により活動を維持されている。
基金も物資もである。
足りない分についてはバザーを開催したりグッズ販売やカレンダー製作を行い、事業として収益を出し活動費に充当している。
一部は有償ボランティアスタッフもいるが殆どが無償の労働奉仕である。
作業時間も一応、定めてはいるが、夜遅くに犬舎に行き、ストーブの点火に行く事も、様子を見に行くことも普通にある。

崩壊した繁殖業者の元に居る犬たちを救うためにだけ、団体が存在するのではない。
ときたま通報が有り緊急を要するから出動するのであり、繁殖場崩壊現場が起きた地域の有志が組織を組み、保護して上げるのがベストだ。
ただ、救うといっても生半可な気持ちだけでは到底、保護は出来ない。
保護した後の方が実際は、大変な作業だからだ。
運良く保護犬が里親さんの元へ旅立てば良いが、何年も施設に留まる子もいる。
保護すると言うことは、一生涯、その子の面倒を見るということです。
責任を持って終生飼養する事が、大事なのです。

今までのレスキューで、繁殖業者に最低限の費用を請求しました。
誰一人として支払った者はいませんがね。いい加減なものです。
その時は支払います。と言うのですが誠意がないんですね。

国民の義務である畜犬登録、毎年行う狂犬病予防注射。その費用、1頭当り6200円。


当然、しなければならない事ですが、殆どの業者は履行していない。
それを請求するのは当然の事と思っています。

また、保護当時に羅漢している感染症や病気があります。
これらに対して、血液検査や診断結果による治療行為に係る医療費が必要です。
少なくて済む子や膨大な治療費が係る子もいます。
全てを請求したいのは山々ですが、最低限の費用として雄で1万5千円、雌で2万円を請求します。
(金額が同じですが、決して不妊手術費用目的の請求ではありません。)
確かな金額が治療後でないと判明しないから概算で請求額としているのです。
どうも憶測で勝手に解釈して言われる方がおられるようなので、あえて弁明しておきます。

大切な支援金を、自分自身の怠慢で崩壊した繁殖業者の為に使う事は、はっきり言って、間違いです。
間違いですが、結果は、救った犬の為になるからと大事なお金を使っているのです。
決して繁殖業者の為ではありません。
だから業者に相応の負担を求めているのです。

通報して来た方が、私に言いました。
「団体には支援金や寄付金があるでしょう。それは犬の為に寄付されたのだから業者には請求しないでその支援金を使ってください」と。
私は説明しました。
「それは違うでしょ。これらの支援金や寄付金は、苦しんでいる犬たちを救ったりケアをするために活動している行為に、賛同された方からの善意です。それを一業者の怠慢な虐待飼育を行って崩壊した人に使うものではない。結果は犬の為になるから使ってはいるが、一部の負担は当然と考えているから、請求はします」

しかし、今まで請求をしたが、誰一人、支払った者はいません。
犬を虐待飼育した人間が、団体が請求をしたくらいでは支払うはずもない。
それらを請求した意図も判らず、金員を請求した愛護団体はおかしいと、言う人も居る。

その人たちは支援金や物資を送ったわけでもなく、事後にあれこれと否定的な事を言うだけだ。


今回の大宰府レスキューでは、現地に真っ先に駆けつけた通報者やJKC幹部の方々は、当初、懸命に救助活動をされていた。
フードが無いと知り、家に戻りフードを搬入されていた。
清掃も屍骸の片付けもされていた。保健所の職員さんも共同作業をされていた。
私が現地に飛ぶまで地元支援者に応援を要請し、彼女等は先に到着して作業を手伝った。


ボランティアさんたちは、犬が可哀想だから参加したのです。
その行為は尊いものであり批判される筋合いはない。
私たち団体も遠方ではあるが救助に向かった。
事後に批判されるのであれば、地元で解決を図って欲しかった。後で、「言うは易し行い難し!!」だ。

JKC幹部の方が、繁殖業者に犬を手放すように求められたが業者はそれを拒否した。

いつもそうだが、時が過ぎれば同様の事をまたするので、商売道具である犬を中々、手放さないのだ。
それを私は知っているので、間髪入れずに所有権を放棄させるのだ。
その時を逃すと、不幸な環境下にいた犬たちは、またぞろ繁殖に使われる可能性が出てくるし、仲間の業者に引取られた場合も同様に商売道具として繁殖させられる運命になってしまう。
それを防ぎたいから、初期の行動が肝心なのである。

初期行動についてだが、こういったノウハウはレスキュー活動をこなしていないと、判断を見誤ってしまうのだ。
助けられるものも助けられなくなってしまうのだ。

今回、大宰府レスキューでも、私のやり方に批判的な方がいると噂に聞いた。
次回、同様の事件が起きたら、私ではなく地元民で救助されたら良い。
そして治療ケア、飼養管理して不妊手術を施し、里親募集をし、一般家庭へと送り出して頂きたい。
何も滋賀くんだりから走らなくてもいいようにしてもらいたい。

通報しただけでは、犬は救えない。それをレスキューしたとは言えないのだ。
全頭保護をして治療を施し、最後まで面倒を見て第二の犬生を送らせる。これをして、完結なのです。

支援金は大切な活動原資です。しかし寄付金だけを頼っていては救えないのです。
足りなくなったら自分自身のお金を投入する覚悟も必要です。
他力本願では何事も成就できないのです。

余談だが、保護した中にブルドッグがいた。妊娠しているというのだ。
そのお腹の子を欲しいが為に業者が引き取りを希望していたのだ。
私はその話を聞いて、
「チワワもブルもみんな、同じ犬だ。この子だけを引取り、他の子は放って置く。
そんなことはさせるものか。救うなら全頭救え。」と一喝した。
なんでレスキュー現場に集まった連中からこんな話が出るのか。神経を疑う。
私の方針は、レスキュー時に妊娠していたら、堕胎をする。
望まれないで生まれてくる子を出さない為だ。それに衰弱している母犬を救う方が先決だ。
餌も存分に与えていない犬に交配させた業者にこそ、文句を言うべきだろう。


あまりにも批判的な言葉を最近、耳にしたもので、つい言いたくないことまで、言いました。
賛否はあると思いますが、皆様でご判断いただきたい。

これしきで私の考えは、変わる事はありません。
いつでも苦しんでいる犬がいたら、何処へでも飛んでいきます。
ご安心ください。

近々に九州地方で大型繁殖場崩壊が出ます。

口先だけでは1頭も救えませんよ。
批判的な方々と地元有志の奮起をお祈りいたします。

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