建て替え後も１８診療科維持　兵庫医大篠山病院　

新病院（右）の完成予想図。左の老人保健施設とリハビリテーションセンターに連結する

　兵庫医科大学（西宮市）は十六日、篠山市黒岡に公的補助を受けて建て替える同医大篠山病院の概要を発表した。近くにある現在の四病棟を一つにまとめ、新築移転する。病床数を二百から百八十に減らすが、十八診療科目は維持する。昨年末に基本設計を終えており、四月に着工、来年三月に完成し、同四月からの移行を目指す。同医大は「外来診療機能を集約させるなど、分かりやすい配置にしたい」としている。

　県、市、同医大は昨年七月、同病院の運営と整備に関する基本協定書を締結。現在の病院は老朽化しているとして建て替えが決まった。協定によると新病院建設などにかかる事業費は約三十五億五千万円。このうち約十七億八千万円を補助する市は、二〇〇八年度の三月補正予算案に設計業務費約二千六百万円を計上。県は〇九年度当初予算案に、国庫補助費を合わせ、建て替え支援費など約六億千六百万円を計上する。

　新病院は鉄筋コンクリートの四階建てで延べ床面積約一万一千七百平方メートル。既設のささやま老人保健施設とリハビリテーションセンターの北側に現在の公園を造成して建てる。一階は外来診療や各種検査室、二階は療養用の四十四床、三階は内科や産婦人科など八十六床、四階は外科と整形外科五十床を設ける。常勤医師は現在二十一人で、同医大は「医師数の維持に努めたい」としている。（上田勇紀）

(2/17 10:37)