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【Re:社会部】一日も早い設置願う

2009.2.16 22:10

 消毒薬の誤投与で患者を死なせた東京都立広尾病院の点滴ミス隠し事件や横浜市立大学付属病院の患者取り違え事故など、医療不信を招いた事故が表面化してから今年で10年になります。

 不幸にして起きた事故にどう向き合うのか。いま、医療界では医療版事故調査委員会の在り方をめぐり、厚生労働省がまとめた大綱案をたたき台にした議論が交わされています。しかし、「警察の介入」をめぐり、議論の着地点がみえなくなっています。

 中立的な事故調の設置は広尾病院事件で妻を亡くした永井裕之さん(68)や、当直医の誤診で平成15年、長男=当時(5)=を亡くした豊田郁子さん(41)ら被害者遺族の願いでもあります。

 「事故の真相を明らかにしてほしい」「同じような事故が起こらないようにしてほしい」。永井さんや豊田さんはこうした遺族の思いを訴え続けてきました。

 「最近は医療安全に取り組み始める病院が増え、事故被害者の声に耳を傾ける医療者も増えてきました」と豊田さん。講演活動などを続けながら患者と医療者をつなぐセーフティーマネジャーとして、都内の病院に勤めています。

 つらい経験を抱えながら、よりよい医療を求めて活動する被害者遺族のためにも、1日も早い事故調の設置を願わずにはいられません。(島)

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