政府が民間に販売したタイ産の輸入米からカビ毒がみつかった問題で、石破農林水産相は22日の会見で、輸入米の検査強化などの費用として09年度予算に、30億円が盛り込まれたことを明らかにした。
輸入米は政府が義務的に年間77万トン輸入しているミニマムアクセス(MA)米。これまでは袋詰めのMA米を外部から目視するだけだったが、今後はコメを袋から取り出してカビなどを確認し、別の袋に入れ替えるという。費用は食料安定供給特別会計に計上された。
また、石破農水相は、食糧法などに基づき政府が行っているコメや麦の貿易を、民間企業や独立行政法人などへ外部化することを検討する方針を明らかにした。10年度予算の要求をする来年夏までに新制度の骨格を決める。