宮藤官九郎監督、宮﨑あおい主演の『少年メリケンサック』が14、15の2日間で観客動員15万4000人、興行収入2億138万円を記録する好スタートを切った。宮﨑の主演作品では、2006年『ただ、君を愛してる』(8億1000万円)の171%で、05年の『NANA』(40億3000万円)に次ぐ出足となった。この勢いが持続すれば、興収15億円が視野に入る。
昨年のNHK大河ドラマ「篤姫」効果もあったかもしれないが、宮﨑人気が映画でも健在だということを示した格好だ。『少年メリケンサック』ではお姫さまから一転、中年パンクバンドを売り出すハメになるレコード会社の破天荒な契約社員を演じている。客層は、20代のカップルや女性連れから30、40代の男女を中心にかなり広い。「篤姫」ファンもさることながら、映画の内容そのものに関心をもった若い観客が多かったように見えた。
また、東映配給の実写作品としても、昨年『相棒-劇場版-』(44億4000万円)以来のスタート・ダッシュ。吉永小百合主演作は例外としても、男優主体の作品が多い東映で、宮﨑主演作のこの出足は全く予想外の展開と言える。さらに、製作がテレビ局中心ではないことも注目される。テレビ東京が出資しているが、あくまで東映が中心となった作品。映画会社主導による斬新な企画が、ヒットを予感させる出足となったことは喜ばしい。
昨年のNHK大河ドラマ「篤姫」効果もあったかもしれないが、宮﨑人気が映画でも健在だということを示した格好だ。『少年メリケンサック』ではお姫さまから一転、中年パンクバンドを売り出すハメになるレコード会社の破天荒な契約社員を演じている。客層は、20代のカップルや女性連れから30、40代の男女を中心にかなり広い。「篤姫」ファンもさることながら、映画の内容そのものに関心をもった若い観客が多かったように見えた。
また、東映配給の実写作品としても、昨年『相棒-劇場版-』(44億4000万円)以来のスタート・ダッシュ。吉永小百合主演作は例外としても、男優主体の作品が多い東映で、宮﨑主演作のこの出足は全く予想外の展開と言える。さらに、製作がテレビ局中心ではないことも注目される。テレビ東京が出資しているが、あくまで東映が中心となった作品。映画会社主導による斬新な企画が、ヒットを予感させる出足となったことは喜ばしい。