福岡放送局

2009年2月16日 18時58分更新

暴力団追放の拠点施設完成


暴力団の本部事務所の向かいにある建物を暴力団追放の拠点施設にする大牟田市の「安心安全ステーション」が完成し、16日、住民の代表などが参加して開所式が行われました。

大牟田市が開設した「安心安全ステーション」は上官町にある指定暴力団・九州誠道会の本部事務所の向かいにある以前、信用金庫だった建物を活用しています。
16日は、市や警察の関係者、それに地元の住民などおよそ20人が出席して開所式が行われました。古賀道雄市長や大牟田警察署の松永康行署長らがあいさつしたのに続いて、警察官の詰め所の看板が設置されました。
施設は2階建てで、1階は警察官の詰め所、2階は防犯対策などを話し合う場として使われます。
大牟田市では、暴力団同士の抗争が長期化し、小学校の通学路を変更したり保護者が通学路に出て登下校を見守ったりするなど市民生活への影響が続いています。
このため去年、九州誠道会の本部事務所がある地域の住民がおよそ2700人の署名を集め、この建物を防犯活動の拠点施設にするように市や警察に要望していました。開所式に出席した住民たちは、「心強くて安心できます」「これからはこの施設を有効利用して安全を確保したい」などと話していました。
大牟田市都市整備部の井手保部長は、「暴力団を封じ込めて活動を弱らせるようにみんなで見張っていきたい」と話していました。
大牟田市は「安心安全ステーション」を市の安心安全課の分室として活用することにしています。