小5男児自殺の原因は体罰 両親が北九州市を提訴
北九州市若松区で昨年3月、市立青葉小学校5年生だった永井匠君=当時(11)=が自殺したのは、担任の女性教諭(51)の体罰が原因などとして、両親が15日、同市に約8100万円の損害賠償を求める訴えを福岡地裁小倉支部に起こした。
記者会見した両親は、体罰などの再発防止に役立ちたいと匠君の写真や実名を公表。「学校側は事実を教えてくれない。第三者による調査委員会の設置も断られた」と述べた。
訴状によると、教諭は2005年4月から匠君の頭を殴ったり、両耳を引っ張ったりする体罰を日常的に繰り返した。06年3月には、新聞紙を丸めた棒を振り回していた匠君を怒鳴り付け、胸ぐらをつかんで突き倒した。匠君は泣きながら学校を出て、自宅で首をつって自殺した。
市教育委員会はその後、全校児童にアンケートを実施。両親は開示を求めたが廃棄されていた。
【共同通信】
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