自殺のサイン受け止めて 文科省の検討会が報告書
児童生徒の自殺防止の取り組みを検討してきた文科省の検討会(主査・高橋祥友防衛医科大教授)は29日、自殺直前に子どもが出すサインを事例として紹介、自殺防止のため教員教育の必要性を提言する報告書を文科省に提出した。
同省は近くホームページに掲載、都道府県教育委員会にも配布する。
報告書は自殺直前のサインとして(1)突然の態度の変化(2)自殺をほのめかす(3)別れの用意をする(4)非常に危険な行為に及ぶ(5)実際に自傷行為に及ぶ-の5項目を挙げた。
その上で「友人との交際をやめる」「成績が急に落ちる」「動物を虐待する」「大切な持ち物を友人にあげる」「手首を浅く切る」といった具体的な事例を紹介。
実際に悩みを打ち明けられたら「まず、徹底的に聞き」「救いを求める叫びをしっかりと受け止め」、その後保護者と連絡を取ったり、専門家の助けを借りることが必要としている。
【共同通信】
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