アンモナイトの対数螺旋 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-02-16

automate_tomo2009-02-16

まぐわい 01:01 はてなブックマーク - まぐわい - アンモナイトの対数螺旋 まぐわい - アンモナイトの対数螺旋 のブックマークコメント


荒々しく私の口の中に突っ込まれ、

放出される精液を直に飲み込むと、

生臭い苦さが咽喉を粘性を伴って通り抜ける。


ペニスはそのまま勃起し、

私はその根元に指を沿わせた。


再び組み敷かれ、男の下で脚を開く私は、

押入れの戸の隙間に視線を固定したまま、

声を上げるけれど、

痛いのか何なのか、麻痺している。



あなた、異界への扉を開きたくて、

私の股に顔を埋めるの?

あなた、私のどこかにそれがあると信じているのね。

それは正解。

でも私をひっくり返したところで、見つけられるかしら?

そんなところを弄ったって駄目よ、

自分で探しなさい。

答えは私だから。

私は気紛れだから。


私を抱きしめても、私はあなたのものにならない。

あなたは私に追いつけない。

私を取り込もうと力を込めているのね。

それでも私は流動する。


次の瞬間には向こう側にいるわ。

手が届く?

共作 01:13 はてなブックマーク - 共作 - アンモナイトの対数螺旋 共作 - アンモナイトの対数螺旋 のブックマークコメント

エスキースは幾らでも描ける。

源泉は枯れることを知らず、私は自分の中に確かなものを見る。

それでもエクリチュールは別の行動。

衝動だけで描けるほど単純ではなくなってしまった、

年老いた私にはあなたの若いだけのリビドーが目映い。

それなら私と手を組んでみない?



彼を伸し上げるために私が書かなければならない。

煽動して先導して船頭になる。



そうね、私、あなたより6歳上なのよ。

出会った時には22歳だったあなたも今年、25歳になるのね。


自分の「初めて」は総て私と体験したものだというのに、

私のどこにだって先駆者がいて、自分だけの手付かずの部位を見つけたくて仕方がない。

君は私の初めてに触れようとして何度も私をオルガスムにやる。

私を所有したくて堪らないのね。


でも、大丈夫よ。

安心して。

それに触れたままでいて。



連れて行ってあげる。

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2009-02-03 このエントリーのブックマークコメント




恋人の部屋の中、ハルシオンを切らした私は

ひとり

本を読んでた。

眠れない夜の中、

私は本を読んでた。


ずっと隣にいるから、

わたしをひとりにしておくれ。

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2009-01-19 ディスクール このエントリーのブックマークコメント

君が感じていたはずの甘美な火傷。

焦がしてしまった。

私に自由はない?

君の不安材料となる人物に会っては駄目?

数人の友人と共に。それすら?


君は君と私の二人だけの世界に安寧したいのか?

それが君の望みなのか。


君の一方的な誤解。

会うことも駄目?

彼も君も私を愛していると宣言していることは同じなのに。



二人きりになりたいの?

何になりたいの?


愛されたいの?

それならば、受動的ではあるけれど…。



あなたがもう愛していないというのなら、

きっと私もあなたを愛していない。

鏡のようなものだから。

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2009-01-05 去年

病気やなんやで小説が書けなくなった。

女の情念を描くことに定評があったのに、

全く浮かばなくなったからだ。

これは中絶のショックだ。

しかし、私はこれを乗り越えなくてはならない。

かつて「あなたがいない世界なら生きる意味はない」と自殺した恋人をも文章のネタにしたように、

水子の命をもコンテクストにしなくてはならない。

エクリチュールこそ私の生なのだから。

だからこそ私は敢えて色恋の渦中に飛び込まねばならない。

女であることの業こそが私にテクストの快楽を与えているのだから。

リビドーこそがエクリ。

オートマトン(機械式自動人形)になるのだ。

そしてオートマティック(自動書記)を繰り返すのだ。


今年は人間としては最低最悪な一年であった。

だが私は死人葛の花を育て、その実を喰らおう。

全てがエクリチュールの源泉であるとすれば、

苦痛をも貴重な体験だったと捉えるより他はない。


源泉 15:48 はてなブックマーク - 源泉 - アンモナイトの対数螺旋 源泉 - アンモナイトの対数螺旋 のブックマークコメント

過去に考えたことがある。

「私はエクリチュールのために恋愛をしているのではないか」

実際にそうである。

最初は違った。

幼子の頃の私は同年代の子供が嫌いで、

物語の世界に没頭することが快楽だった。

読むこと、それがテクストの快楽。

小学生になると毎日、日記を書き始めた。


それは他人に読ませることが前提であった。

学校の先生、友達、両親…。

何をどう書けば他人の心を掴むのか。

初めからそれを意識して書いていたのだから、

小学一年の頃からアナログなブログを書いていたようなものだ。

小学一年のときに小説も書いている。

私はもう20年ちょっと、書くことによるテクストの快楽に耽溺しているのだ。

まだブログがないころ。

インターネットの個人サイトも少なかった頃。

ヤフーの登録サイトになるにはクオリティを求められていた時代。

二十歳だった私は、個人サイトの掲示板に気取った書き込みをしてみた。

それが見知らぬ誰かに誉められた。

私はその見知らぬ彼の「もっと作品を読んでみたい」という書き込み一つのために、ソフトも使わず、HTMLからサイトを作り、

彼に誉められたいがために作品を発表し続け、

いつの間にかヤフーに文学サイトとして登録され、

また訪れた私の熱心な読者のために書き続け…


私は熱狂的なファンを得た。

私は私のテクストを愛してくれる人と付き合うようになった。

彼に喜んでもらうために書き続けた。

また次の恋人ができると同じことをした。

いつしか私は書き続けるために恋愛をするようになった。

私は私の文学よりも私自身を欲されると、恋人から去るようになった。

私は人間であることよりもエクリチュールであることを選んだのだ。

だから良いのだ。

幸せとはエクリチュールが評価されたとき。

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2008-12-17 このエントリーのブックマークコメント

雨音がした。

これは柵だ。

超えようと思えば超えられるものを、

何故か私はそこに留まり、まるで檻。



長い腕に包まっていた。

高い鼻から寝息が聞こえる。

電車の走る音。雨の音。隣室から漏れるテレビの音。



買ったばかりのサシェから香る、男の匂いと混ざってムスク。

背中に爪あとを残したいのに、短く切ってしまった爪をそれでも立てる。

ラベンダーだったはずなのに。


幾度となく射精する男に、私はもう、「好き」という言葉は使わないつもりだった。





雨音が私を縛り付けて、私は帰れない。

男の背中が大きすぎて私には退ける力が足りない。

あまりにも自分に適合するペニスを私はまた握ってしまう。




私に来てもいいのよ。

でも私はあなたを束縛しようと思わない。

あなたはあなたで自由にしていいのよ。

それなのに、私が迂闊にも放った言葉が男を捕らえてしまうのだろう。


狭い部屋の中で雁字搦め。

お願いだから私をそんなふうに好きにならないで。

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2008-12-16 このエントリーのブックマークコメント

子宮内膜症という病気にかかったおかげでピルを飲むはめになっていた。

9月からあれやこれやといろいろあり過ぎたせいで、

食欲は落ちていたのに体重が20キロも増えた。

そこから頑張って5キロ落としたところでピル。

何をしたところで痩せない。



漢方薬療法があるということで、そちらに切り替えたら

すぐに生理が来たのだが、不正出血よりも多目の出血なので

辛うじて生理であろうとわかるだけである。

洋服が夏にはSサイズだったのに、今ではLサイズである。

今日もジムで運動をしてきたが、どれほどのものだろうか。



コルセットが大好きで、締め上げては喜んでいたけれど、

今は怖くてそれが出来ずにいる。


外出を恐れては駄目だ。

他人の目に晒されることに脅えてはいけない。

そういうわけで、明日は昔は恋人だった人と映画を観に行く。


正直、自分にとっての彼の立場に名称がなくて困る。

明確に別れたわけでもなく、ただ私の気持ちが冷めてしまった。

けれども彼は今でも私を恋人として認識しており、

私の感情を再燃させようとしているらしいが、どうなのかなあ。


若いころは離れていても気持ちは保たれていたが、

今となるといつの間にか消えている。

かといってベッタリしたいわけではない(負担だ)。

嫌いになったわけでもなく、恋愛感情だけがすっぽりと抜け落ちてしまった。

今の自分が様々な出来事の副作用で太ってしまったことにより、

何だか私如きが彼に申し訳ないような気もする。


ずるずると続いている人、では非道過ぎる。

でも、本当にわからない。


人並み以上の外見を持っているのだから、

私以外の女性も知ってみれば良いと思う。

そうすれば私なんて取るに足りない存在で、

なぜ今まで拘っていたのかという気になるだろう。



本当に、私は取るに足らない。

特に今の私は残りかすのようなものだと思う。

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2008-12-13 このエントリーのブックマークコメント

何が私を熱くさせていたのだろう。

ここに書くことはもう、失われたのかもしれない。

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