石油、鉄鋼製品に代わる新素材を開発しようと、岡山県内外から産学官の20機関が集まり「セルロース系バイオマス超微粉砕技術研究会」が18日に発足する。間伐材などのバイオマス資源をナノレベル(10億分の1メートル単位)に粉砕する技術を確立し、製品化する取り組みで、岡山を代表する産業に発展する可能性があるという。 実現すれば世界初で、間伐材や端材、稲わらなどの資源を原料とし、自然エネルギーや酵素を活用して分解する仕組み。木質なので二酸化炭素を増やさず、成形後はプラスチックや鉄よりも硬くなり、さまざまな製品への応用が期待されている。 参加するのは、行政が県、県工業技術センター、中国経済産業局、真庭市など5機関、研究機関が産業技術総合研究所バイオマス研究センター(広島県)と岡山大の2機関、企業がコアテック(総社市)、真庭バイオエネルギー(真庭市)、モリマシナリー(赤磐市)など13社。