毎日新聞は、本当にアンマンのテロ事件を忘れてしまったようです。
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余録:クラスター爆弾禁止条約
戦いの神アレスはギリシャ神話でも嫌われ者のようだ。女神アテナも戦いをつかさどるが、こちらは知略や芸術、栄誉を代表する都市の守護神である。これに対しアレスは破壊や狂乱を象徴する残忍で流血好きの神だった▲戦場のアレスは恐怖と混乱という双子を従え、憎悪をあおる不和の女神と並んで戦士をかりたてた。アレスには他にもたくさんの凶暴な息子がいる。ただ子供の中には不幸な運命を負った調和と平和の女神ハルモニアもいたのは、神話の語り手の戦争と平和をめぐる皮肉だろうか▲多数の子爆弾で広範囲の人を殺傷するクラスター爆弾はまさに戦場を制圧する現代の破壊神だ。不発弾は戦闘後も残り、何かの拍子に爆発して人命を奪い続ける。平和の女神が戻っても、どこかにひそんだ破壊神の息子らは人々の暮らしの場をある日突然戦場に変えてしまうのだ▲世界各地で散らばった不発の子爆弾は数千万個という。そのクラスター爆弾の使用、生産、保有を禁止する条約が、ようやく調印にこぎつけた。署名式には条約交渉の最終段階で賛成に転じた日本政府をふくむ約100カ国が参加している▲残念ながら調印の場に米露中の軍事大国の代表の姿はない。どうやら破壊の神は平和の父というのがその言い分らしい。だがここ30年間の被害者の98%が民間人という報告が示す通り、脅かされているのは生身の人間の暮らしの平和である▲アレスはアテナに戦いを挑んだこともあるが、手ひどく退けられた。道義を欠いた軍神を古代ギリシャ人は憎んだのだ。条約に結実した国際社会の良識もまた軍事大国の行動を制約せずにはおかない。今は21世紀である。
毎日新聞 2008年12月4日 0時00分
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連日、クラスター爆弾のことを触れています。
それなのに、毎日新聞の五味宏基カメラマンが、ヨルダンのアンマン国際空港で行ったテロ行為に、一言も触れていません。
毎日新聞は、どうもあの事件がなかったことにしているようです。
毎日新聞の五味宏基カメラマンがクラスター爆弾の不発弾を、ヨルダンのアンマン国際空港へ持ち込んだのは、日本へ持ち帰って、反クラスター爆弾のキャンペーンを張るためだったという話を聞いたことがあります。
無論、それはただの噂です。しかし、ここまで綺麗さっぱりアンマン国際空港でのことを触れないと、その噂が本当なのではと思えてきます。クラスター爆弾の不発弾を持ち込まなくても、カメラマンなのですから、写真の一枚も取ればいいだけの話だと思います。
毎日新聞の五味宏基カメラマンは、戦場の記念品と主張しているそうですが、不発弾というものは、何らかの原因で爆発しなかったから不発なのです。逆に、何らかの原因でいつ爆発しても、不思議はない代物です。
現に第二次大戦時の米軍の不発弾が見つかると、自衛隊が周囲の住民を避難させた上で、撤去作業をしています。そういうニュースは、今でも年に何度か流れます。日本に住んでいて、しかも戦場へ行く毎日新聞のカメラマンが、そのようなことを知らないというのは、おかしいと思います。
となると、毎日新聞の五味宏基カメラマンは、不発弾の危険性について知っていても、その知識を実際に使えない知性の持ち主だったという可能性が出てきます。
あるいは、その危険性を知っていても、反クラスター爆弾キャンペーンのために、持ち帰ろうとしたのではないか、という疑念がでています。少なくとも、そういう噂が出ても、不思議はないでせう。
どちらにしろ、毎日新聞の責任は免れません。
それなのに、毎日新聞の五味宏基カメラマンがヨルダンのアンマン国際空港で行ったテロ行為について、今日も触れていません。
どうやら、5年前の事件を綺麗さっぱり忘れてしまったようです。
毎日新聞は、毎年8月15日になると、過去の日本の悪行を掘り返してきて、『戦争の記憶を風化させてはいけない』と主張しています。それなのに、自らの行いは風化させようとするのは、明白なダブルスタンダードです。
毎日新聞には、本当に恥という概念が、存在しないのでせうか。
軍事大国の行動を制約を望むのであるなら、毎日新聞の行動を制約する条約を締結して欲しいと思います。
【電凸】毎日新聞がクラスター爆弾でのテロ行為を忘れているようなので電凸しました
http://adon-k.seesaa.net/article/110814004.html