岡山県と北海道が、住宅供給公社などに対する貸付金を適正に会計処理せず、2007年度に赤字決算を免れていたことが日本経済新聞の調査でわかった。実際には年度内の返済がなかった短期貸付金を、返済があったように装っていた。類似の会計処理は財政破綻した北海道夕張市も繰り返していた。総務省はこうした処理を問題視。改めるよう要請してきたが、岡山県と北海道は従っていない。
岡山県は07年4月、年度内の返済が見込めないにもかかわらず、「おかやまの森整備公社」と「岡山県住宅供給公社」に計751億円の短期貸し付けを実施。翌年4月に08年度予算から新たな貸し付けをし、それで前年度分を返済させていた。新たな貸し付けで返済を受けた分は、07年度の歳入として計上していた。
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