【エルサレム=平田篤央】イスラム過激派ハマスに対するパレスチナ自治区の住民の支持が、イスラエル軍のガザ攻撃後に大幅に伸び、穏健派ファタハを上回ったことが、パレスチナの調査機関エルサレムメディア情報センターが5日に公表した世論調査結果でわかった。
調査によると、ハマスを「信頼できる」と答えたのは27.7%で、昨年11月の16.6%から急増。一方、ファタハを信頼できるとしたのは31.3%から26%に減った。イスラエル政府はガザ攻撃で「ハマスに大きな打撃を与えた」としているが、結果的にハマスの人気を高めた形だ。
さらに、イスラエルとの和平交渉に「反対」と答えた人は、昨年11月の35%から41%に増加。パレスチナ側に強硬な意見が強まっていることを示した。
調査は1月末、自治区のヨルダン川西岸とガザで行われた。