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強盗強姦:控訴審、元消防隊員の懲役30年支持 札幌高裁

元札幌南消防署レスキュー隊員、中沢祐介被告。29日、札幌高裁での控訴審で懲役30年が言い渡された=札幌市消防局提供
元札幌南消防署レスキュー隊員、中沢祐介被告。29日、札幌高裁での控訴審で懲役30年が言い渡された=札幌市消防局提供

 札幌市内で06年4月~07年8月、若い女性計8人に性的暴行を加えたうえ現金などを奪ったとして強盗強姦(ごうかん)などの罪に問われた元札幌南消防署レスキュー隊員、中沢祐介被告(29)=北海道日高管内平取町荷菜(にな)=の控訴審で札幌高裁は29日、中沢被告に懲役30年を言い渡した1審・札幌地裁判決(08年7月)を支持し、検察側の控訴を棄却した。

 検察側は「女性を無理やり襲うことに興奮を覚える性欲と根深い金銭欲が融合した極めて危険な犯罪性向。反省も皆無で再犯の可能性も極めて高い」として無期懲役を主張したが、矢村宏裁判長は「被告の動機は(単なる)性的欲求の解消。反省もしており更生の可能性は皆無ではない」として退けた。

 矢村裁判長は判決後「控訴を棄却したが、あなたがやったことはとんでもないことだ。十分に反省し贖罪(しょくざい)の道を考えてください」と諭した。【芳賀竜也】

毎日新聞 2009年1月29日 12時11分(最終更新 1月29日 13時39分)

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