H-IIBロケット

開発中

エンジン燃焼試験


2009年1月14日 更新

H-IIBロケット試験機用LE-7Aエンジン領収燃焼試験の状況について

1月9日付で、H-IIBロケット試験機用LE-7Aエンジン領収燃焼試験の第3回目の試験結果についてお知らせしましたが、データを詳細に評価する必要が判明したため、田代試験場における作業を一時中断することとしましたのでお知らせいたします。今後の予定については、決定し次第お知らせいたします。

本試験のスケジュール・結果についてはこちらからご覧いただけます
H-IIBロケット試験機用LE-7Aエンジン領収燃焼試験

プロジェクトマネージャから


H-IIBロケットは、平成21年度の打ち上げを目指して、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業株式会社(MHI)が共同で開発を進めている我が国最大の新型ロケットです。
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プロジェクト概要


プリント

将来の宇宙ミッションへの扉を開く

日本はこれまで、さまざまな研究と実験を重ねながら、独自の技術でロケットを開発してきました。なかでもH-IIAロケットは、信頼性の高い大型主力ロケットとして、各種の人工衛星を打ち上げるミッションを支えてきました。このH-IIAロケットの打ち上げ能力を高め、国際宇宙ステーション(ISS)や月面への物資輸送など、将来のミッションへの可能性を開く新しいロケットが、H-IIBロケットです。 H-IIBロケットの主要な目的は二つあります。一つは、ISSに宇宙飛行士の生活に必要な物資、ISS内の定期交換機器、実験装置・実験用サンプルなどの研究用資材を運ぶ、HTV(宇宙ステーション補給機)を打ち上げることです。もう一つの目的は、H-IIAロケットとH-IIBロケットを併せて運用することにより幅広い打ち上げニーズに対応することです。また、高い打ち上げ能力を活かして複数の衛星を同時に打ち上げることでコストの削減を図り、わが国の宇宙産業の活性化に貢献します。


能力向上の要:クラスター化

H-IIBロケットは、H-IIAロケットの技術を活かした、より能力の高いロケットです。液体酸素と液体水素を推進薬とする2段式ロケットで、本体横にはポリブタジエン系推進薬を使用した固体ロケットブースター(SRB-A)を装着し、加速を補助します。 H-IIAでは1基だった第1段液体ロケットエンジン(LE-7A)を2基搭載し、標準型で2本だったSRB-Aを4本装備します。また、第1段タンクの直径を従来の4mから5.2mに拡大し、全長を1m伸長することにより推進薬を約1.7倍搭載します。このように、いくつかのエンジンを束ねる(クラスター化)方法は、すでに性能の確定しているエンジンを使用できるため、短期間かつ低コストで開発を進められるという長所があります。


効率的な開発を

H-IIBロケットは、HTVの打ち上げ時には、HTV専用のフェアリングを用いますが、それ以外の搭載機器や地上設備については、これまで運用実績のあるH-IIAロケットと極力同一の仕様・構成を踏襲し、信頼性の維持・向上と開発リスクおよびコストの低減を図ります。また、発射設備をH-IIAと共有し、同じ種子島宇宙センター吉信射点から打ち上げられます。


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