2009年2月16日 12時39分更新
長崎市の病院統合問題で、田上市長は、原爆病院とは統合せずに、今の市民病院の敷地を広げて、市単独で、新しい病院を建設する方針を決めました。
これは、長崎市の田上市長が、16日の市議会への説明で明らかにしたものす。
この中で、田上市長は、「原爆病院と統合する県の案は、建設予定地を所有するJR貨物や、原爆病院を運営する日本赤十字社との交渉の行方が見通せないことなどから、5年後のオープンに向けて不確実な要素が多い」と述べて、市単独で新しい病院を建設する方針を明らかにしました。
新しい病院は、今の敷地を広げ、市民病院と、同じ市立の成人病センターを統合して、ベッド数506床規模の病院にするということです。
この問題では、県や長崎大学医学部が、原爆病院と統合して、より規模の大きな病院を作るよう求めたのに対して、原爆病院を利用してきた被爆者団体や、市役所の労働組合などが統合しないよう求め、田上市長は、難しい判断を迫られていました。
田上市長は、午後1時から県庁に金子知事を訪ね、この方針を説明します。