2009年2月16日 12時49分更新
医師不足が深刻化する中、広島県呉市の拠点病院の1つ呉共済病院で小児科の医師4人のうち2人が退職することになり、地元では今後の医療態勢を検討していくことにしています。
呉共済病院は呉市内に3つある拠点病院の1つです。
呉市によりますと、現在小児科では医師4人が勤務していますが、このうち2人が来月末に病院を退職する予定だということです。
このため呉共済病院では、今後小児科の入院の受け入れが難しくなるほか、入院中の患者についても別の病院への振り分けが必要になる可能性があります。
また、現在、3つの拠点病院が交代で夜間や休日の救急患者の受け入れにあたっていますが、今後はその態勢が維持できなくなるおそれがあるということです。
呉市と呉市医師会では、今後の医療態勢について話し合うため、広島大学や県なども含めて協議会を開くことにしています。
小児科医が減ることについて呉共済病院は「今の段階ではコメントできない」と話しています。
医師不足をめぐって、呉市では3つの拠点病院にそれぞれあった産婦人科を、去年2つの病院に集約して出産に対応しています。