鈴木おさむら豪華スタッフ陣を迎え「ジャングル大帝」が復活!
フジ系では、開局50周年と漫画家・手塚治虫の生誕80周年を記念して、夏休み特別番組アニメ「ジャングル大帝」をことしの夏に放送することを発表した。
同アニメは、日本の家庭にカラーテレビが普及し始めた'65年に、日本で初めて本格的長編カラーアニメシリーズとしてフジテレビで放送され、その後、何度も映画化やアニメ化されてきた作品。今回は原作からシナリオを書き起こしたオリジナルで、「家族愛」「友情」「環境問題」がテーマになっている。
粗筋は、20XX年、環境破壊が進む中、人類は動物たちを守るために人工ジャングルを作るプロジェクトを発足。国連から委託を受けた企業“エターナルアース”のCEO(最高経営責任者)を務める大山賢造は人工的なジャングル“ネオジャングル”の開発に成功し、動物たちはそこで暮らすことを強いられていた。そんなネオジャングルで生まれ、伸び伸びと育った白ライオン“パンジャ”の子・レオと大山の息子・賢一が出会うところから物語は始まる。
監督は、「コードギアス 反逆のルルーシュ」(TBS系)などを手掛ける谷口悟朗。谷口は「今の時代、『ジャングル大帝』を再び映像化することに大きな意味をもたせたいと思っています。手塚治虫さんを知らない人たちに、こういう楽しみもあると知ってもらえるよう頑張ります」とコメント。
脚本を務めるのは放送作家の鈴木おさむ。「SMAP×SMAP」(フジ系)などの人気テレビ番組を多数手掛ける鈴木は「リスペクトする手塚治虫さんの作品と自分を“コラボ”させていただくのは夢のようです。手塚さんは予言者というイメージがあり、僕もこの作品をつくるに当たり、『10年たったらこうなっていた』という未来を当てる感覚は大事にしました。また、僕が好きだった手塚さんの“ブラックな笑い”も取り入れるようにしています」とアニメ番組の脚本デビュー作となる本作への思いを語った。
また、ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズなどを手掛ける天野喜孝がキャラクターデザイン原案を担当。天野は「手塚治虫さんの遺した普遍的な作品『ジャングル大帝』を未来に引き継いでいく担い手の一端になれればいいという思いでキャラクターを描きました。手塚さんが描いたレオの本質的なキャラクター造詣を残しつつ、現代性を取り入れた表現にしました」と現代版レオ誕生への手応えを明かした。
アニメ「ジャングル大帝」
'09年夏 フジ系で放送