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【格闘技】デンカオセーン「興毅戦拒否」 WBA世界フライ級王者が都内で会見2009年2月15日 紙面から
WBA世界フライ級王者デンカオセーン・シンワンチャー(32)=タイ=への挑戦を巡り、タイ側が同級2位亀田興毅(亀田)と同級8位升田貴久(三迫)のダブルブッキングをしていた問題で、デンカオセーンとマネジャーのニワット氏(63)が14日、東京・新宿区の協栄ジムで緊急会見。デンカオセーンはこの2人以外の選手とタイで初防衛戦を行うことを発表した。 この混乱は、タイ側にもう一人、ナリス・シンワンチャー氏というマネジャーがいることが発端。亀田側はナリス氏と契約したが、ニワット氏は「自分が正規マネジャーだ」としたうえで「その契約は無効。ナリス氏はお金持ちだけど、名前だけのマネジャー。WBAが公認するのは私。ボクのサインもデンカオセーンのサインもない」と怒り心頭。「ナリス氏から何の相談もなかった。誰ともまだ契約していないのだから、二重契約もない」と声を荒らげた。ニワット氏はタイの名門・ギャラクシージムの会長で、そのジムの後援者がナリス氏であることが、状況を複雑にしている。 デンカオセーン本人は「ナリス氏はボクの面倒を見てくれなかったのに、200万バーツ(約520万円)で亀田とやれと言われた」とナリス氏に不満を表明。「初防衛戦の相手は本当は坂田健史を最優先に考えていた」と、協栄ジムとの親しい関係を明かし、坂田と再戦させたい協栄の思惑も見え隠れした。 (山崎照朝)
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