Print this Post Article Lists Back

現代自会長、「自動車業界パワーリスト」6位=米誌

ホンダの福井威夫社長が1位

 現代・起亜自動車の鄭夢九(チョン・モング)会長は、米国の自動車専門月刊誌「モーター・トレンド」2月号に掲載された「グローバル自動車業界パワーリスト50」で6位になった。鄭会長は昨年47位で、1年にしてトップ10入りを果たしたことになる。同誌は、鄭会長の順位が大幅にランクアップした理由について、「自ら実務に当たる会長は、現代・起亜自グループを販売台数基準で世界5位の自動車メーカーに作り上げ、ホンダを超えさせた」と説明している。また、結論では「このところの(非常に困難な)自動車産業環境において見いだしがたい“光明”が、現代・起亜自に差している」と書いている。

 同誌の今年のパワーリストには、ビッグスリー(GM・フォード・クライスラー)の没落ぶりが如実に表れている。リック・ワゴナーGM会長は昨年の1位から今年は33位に転落した。米自動車メーカー関係者で今年最も高い順位を付けたのは、10位のフォードのアラン・ムラーリー最高経営責任者(CEO)だった。

 一方、不況期でも強い生き残り能力をアピールしたり、逆に不況を売りにしたりしている自動車メーカーのCEOは順位を大幅に上げている。ホンダの福井威夫社長は前年より21ランクアップで1位になった。中小型車で米国市場を席巻していることや、今年ハイブリッド専用車「インサイト」でエコカー市場攻略を狙っている点が認められた。

 2位はポルシェのべンデリン・ビーデキング会長。スポーツカー専門メーカーのポルシェを、ヨーロッパで最高の競争力を持つ自動車メーカーに育て上げた。また、このほどフォルクスワーゲン・グループの株を買い入れ、ヨーロッパ最大の自動車メーカーになる野心を抱いている。

 3位はトヨタの張富士夫会長、4位はフォルクスワーゲンのフェルディナント・ピエヒ監査役会長だった。二人は前年に比べそれぞれ1ランク順位を下げたが、依然として両グループの意志決定を左右している。

 ルノー・日産のカルロス・ゴーン会長は5位。同会長は2005年・06年と連続1位だったが、その攻撃的な構造改革能力が最近は力を失いつつある。今年3月の決算では同会長が日産を経営するようになって初めて営業赤字を出す見通しだ。

 8位に入ったインドのタタ・グループのラタン・タタ会長も目を引く。同グループ創設者の孫に当たるタタ会長は、昨年23億ドル(当時のレートで約2400億円)でフォードから「ジャガー」と「ランドローバー」の両ブランドを買収した。現在、生産は遅れているものの、2500ドル(現行レートで約23万円)の超低価格車「ナノ」を昨年公開し、世界の自動車業界に衝撃を与えた。

崔源錫(チェ・ウォンソク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る