日本がアジア途上国の貿易金融を支援、国際協力銀行通じ920億円

2009年 02月 15日 08:54 JST
 
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 [ローマ 14日 ロイター] 中川昭一財務相兼金融担当相は14日、7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、アジアを中心とした途上国の貿易金融を支援すると表明した。

 国際協力銀行(JBIC)が途上国の金融機関に融資することで、貿易金融を円滑化させる。資金規模は10億ドル(約920億円)。

 貿易金融をめぐっては、金融危機によりドル資金が不足し、貿易決済に支障が生じるケースも出ている。世界貿易機関(WTO)報告によると、民間セクターによる貿易金融の資金不足額は、2008年11月時点で250億ドル(約2.3兆円)。なかでもアジア貿易が停滞した場合、日本経済に与える影響が大きいことから、支援することを決めた。

 融資にあたっては、国際金融公社(IFC)、アジア開発銀行(ADB)とも連携する。

 

 
 
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