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「韓流」にどっぷり漬かった外交官

韓国で1年間研修を受けたウズベキスタンのアクマルさん

 ウズベキスタンの外交官、アクロス・アクマルさん(26)=写真=は11日、ソウル市冠岳区奉天洞にあるソウル大の外国人留学生寮で、帰国を前に荷物を整理していた。ドラマ『冬のソナタ』のDVD、テコンドーの道着、短笙(韓国伝統の竹笛)、墨、筆、硯(すずり)、半紙など、1年間のソウル生活で手に入れた「愛用品」を、段ボール箱3箱に詰めた。

 アクマルさんは昨年3月、ベトナム、パキスタン、ポーランドなど24カ国の外交官ら30人とともにソウルへやって来た。韓国国際交流財団が毎年、外国の外交官たちを招き、韓国語や韓国文化を学ぶ機会を与えるプログラムに参加したのだ。

 アクマルさんは流暢な韓国語で、「ウズベキスタンで『冬のソナタ』を見て、韓国での研修に参加することを決めた」と語った。研修でのアクマルさんの韓国語の成績は、一緒に学んだ各国の外交官たちの中で1位となった。アクマルさんは「(ウズベキスタンと韓国の)両国の言葉に共通点が多いので面白かった。韓国語の“トン(金)”はウズベク語でも“トン(ハングルの表記は違う)”、韓国語の“カモク(監獄)”はウズベク語で“カマク”という」と話した。

 アクマルさんは今月27日にウズベキスタンへ帰国後、同国外務省のアジア・太平洋本部で韓国関連の業務を担当することになっている。現在、韓国に不法滞在している2万人のウズベキスタン人労働者たちが、合法的に在留資格を得られるよう手助けしていくという。

キム・オジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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