サポーターコミュニケーションデー議事録(No.6)
酒井
代表が一人抜けてしまいましたけれど、本来ならば、一つ埋めていかなければいかないんですけど、お三方に、前に座っていただきながら、もう少し続けていきたいと思います。それでは、黄色い紙を掲げていらっしゃる方。
質問:11
千葉市の○○と申します。今日はどうもありがとうございます。これまで、皆様のお話を伺いながら、ここまで時間を過ごしてきましたが、正直、これまでのことがいろいろありますので、実感というもの、言葉に対する実感というのがまだわからない面もありますし、すぐに変われるとも思っていません。ただ、お話の中で、このジェフユナイテッドというクラブは、サポーターとのそのほかのところとのコミュニケーションを大切にし、サポーターと話し合い、チームに誇りが持てるよう、変わっていくことを望むクラブであることを理解しています。この時間の中だけでは、正直、それは足りないと思っています。今後、私たちサポーターの方から、クラブに対して、こういった話し合いの機会を持ちたいとお願いをしたときに、時間をまた取っていただけると、この場でお約束いただけますでしょうか。よろしくお願いします。
淀川社長
昨年来、もう少し前からもございました。去年の夏も代表団の方々だとか、お話を持つ場がありました。何とかご要望にこたえるように、考えていきたいと、やりたいと思っていますので、ご了解ください。約束します。たぶん、いろいろなこれからシーズンが始まって、途中のどういう時期だとかありますよね。そういうことについてはいろいろ出てくると思いますが、どこかの時間で必要であればやるということを約束します。ご要望にお答えしたいと思いますということでよろしいですか?
酒井
あの、立たれている方、少しずつ席が空いてきてますので、お座りください。お手洗いなどで席を離れる方は、貴重品はしっかりと持って、出てください。お願いいたします。はい。次にいきましょう。女性の方で。
質問:12
○○と申します。流れ的に今季の話をしていこうかというところで、もう一度ゆり戻すようで申し訳ないのですが、年末からこの頭にあった5人の流出騒動の話なんですが、先ほどから社長の話を伺っていると、GMだったり、監督だったりの不満があって、その切るタイミングを誤ったせいで、こうなったと。ただ、切ったことによって、チームがよくなると思ったから切ったんだ。その判断は間違ってないという話だったんですけれども、とても、それだけの理由で5人もの選手が出ていったとは思えないですね。もっとほかの理由だったり、もっと根底的なものがあるんじゃないかと思ってしまうのです。それが何でかというと、社長が就任されてから、十数人の選手、しかも主力選手が出て行っていると思うのですが、そういうことを考えると、あと、日経新聞だったり、サッカーマガジンだったり、サッカーダイジェストに出てしまいましたけれど、直裁的に申し上げますと、本当にフロントへの不信感というものが、すごく前面に、新聞だったりメディアに取り上げられている事態になっています。それはとうてい、今季の話だけではなくて、だからGMのせいだったり、監督のせいだったりとか、先ほどからお話されているようなことではないと思うのですが、そういう、長年にわたる不信感だったりというのを、するために、その原因として、ただ、コミュニケーションが足りなかっただけではない気がするんですけど、その点についてはいかがお考えでしょうか。
淀川社長
まず、私がお答えさえていただいたあと、そのあとに、実際に選手、本当は昼田くんが一番いいんですが、契約の場には島田も出てくれてますので、あとは譲りますけれども。私自身の問題もあったと思います。人のせいにする気はありません。今のお話の中で、クラブがもともと抱えている問題についてお答えしたいと思いますが、やはり、大事なことは限られた選手生命、生活の中で、彼らが納得の出来る年俸をまず彼らに提示できること、これがやっぱり一番だと思います。しかし今回移籍してしまった選手、そして過去にも私が来てから出ていった選手、それ以前もありますけれども、お金のことを理由に出て行く選手は少なくとも、それを理由にしたことを私自身は聞いたことがありません。しかし、想像するにはかたくない。ほかにどういうことがあるかというと、クラブとして、先ほど申し上げましたように、彼らが満足いく、お金ですから、いくらあっても満足しないということがあるにせよ、まず納得できる、この程度ならいいか、やっぱりジェフでやろうと思ってくれるぐらいのことはしていかなければいけないと思っています。そのためには、スポンサー収入であるとか、皆さんに来ていただいているような、入場者収入であるとか、そういうところをきちんと、営業収入として得なければ、これはいくら言っても成り立ちません。まずはその部分、それからお金以外の部分で申し上げますと、やはり先ほどから出ています施設のの問題があると思いますね。本当に市原市にはお世話になっていて、問題もありますが、選手からするとそこの部分の問題。特に昨シーズンはハッキリでました。そういったところを改善していく必要が十二分にあると思う。もう一つは、やはり、限られた(選手生活の)中で、いまここで移籍すると、すぐに世界にチャレンジできる、シチュエーションになっていることが大きかったのでしょう。今回出ていく選手の中にもそういうことを言っている選手もいました。
一方で、長いから、下部から育っているから環境を変えたい。そして、いまだとやはり選手層が薄いということだと思うのですが、競争力がない。ある程度ポジションが、レギュラーが確保できると、こういうことになると、自分の力を伸ばせないと感じてしまう。しかし、選手はもっと大きく伸びたい。アジアに出る、あるいは世界に出る。そして、ビッグなクラブにいってみたい。選手ならだれでもあることで、そうしたときに、ここでレギュラーである程度約束されてしまうと、自分の実力がこれ以上伸びないと言っている選手も、今回、過去にもいました。これはやはり、このクラブが持っている、もう一つ大きな、底に流れている原因にあるんじゃないかと思います。こういうことはどうやったら防げるかということを考えていかなければいけないわけです。そのためにも、まず、こちらから打って出るような補強をきちんとやっていこうと、考えております。やはりそういうところ、やり直して、我々は常に日本、Jリーグの中でタイトルを取る、争う、早めに3つめのタイトルを取ると、いうことをして、チームがいつも競争力に溢れている、競争原理を働かせるということが、大事だと思っています。本当に限られた資金の中でやっていますが、他のクラブにない「リザーブズ」があります。JFLに所属してもう3年目を迎えるんですね。トップでコンディションの悪い選手、あるいは新しく入った選手が、よそのチームではJ2に上がり、J1になろうというクラブと、真剣勝負をやっている場なんですね。現在、サテライトはそういう部分では練習試合レベルでやっているチームもありまして、本当に真剣勝負かなというところでは、多少疑問になる。したがって、ここのJFLで戦っているリザーブズが本当にチームの中での競争に競り勝って、いい選手がトップに上がる。そうじゃない選手はやっぱりリザーブズでもう一度調整する。そういったことが繰り返されればチーム力は上がる。あまり表に出ませんけれど、他のクラブからも注目されているんですね。クゼ監督は、3年目にはトップの選手は25名でいいと言っています。現在、40名近くいる選手たちを、25人に絞り、リザーブズと連携していくということです。そこがうまく機能していければ、そこから上がっていくことができる。また、去年はユース年代、城福監督が2名上げてくれましたけれども、U-18とリザーブズの連携でもっといい成果が出るのではないかと思います。これから、ユースの城福、それから、リザーブズの越後、そして今、トップのヘッドコーチである霜田がうまく、コミュニケーションをとり、機能していければ、ユースからリザーブズに出てくる選手が、飛び級でですね、上がって来る。先ほど言われていました、チーム内の競争力の部分の向上にも、私はそういうことを期待しています。それ以外にやはり補強をきちんとやっていくということが大切であるとも思っています。
島田取締役
いま、だいたい社長が言っていたのですが、現実的に机を挟んでいろいろと話をした中で、それぞれいろいろなことを言っていました。誰が何を言ったということは、彼らのこともあるので言いませんが、当然練習環境の話であるとか、年齢的にもチャレンジしたい最後の年であるとか、もっと強いチームでやりたいとか、いろいろな理由があると思います。(お金の話を言ってきた人はだれ一人いませんでした。)それが本当なのか、本当じゃないのかも、本当のところはわからないといえばわからないのですが、現実的にそういう話を聞いて、こういうふうに変えていくよとか、こういうふうになっていこうという話に、反応してくれた選手たちもいました。しかしながら最終的にはいろいろ考えて、違うところで勝負してみたいと取捨選択する。最終的にクラブに対する愛着みたいなものよりも、自分のチャレンジ精神の方が勝っている。彼らの中で決断をするときに、口を揃えるのはどの選手もジェフを離れるのはつらいと。彼らはやっぱり千葉のサポーターが一番好きだと言っています。サポーターには本当にきちんと話をしたいと言ってくれているし、オフィシャルサイトの中でもそういうコメントがあった。正式に契約が成立する前にコメントを出したいと言ってきたり、イベントの場に来て話したいと言っている選手がいるというのは、当然前述のようなことでして、本当にサポーターにはきちんと話をしたいといいながらも、決断をしていきました。そういう意味ではコミュニケーション云々というのもあるのですが、それも手段にすぎなくて、チームに対する、ジェフに対する愛着というのを、もっと植えつけていかなければならないと私自身、危機感を持って感じています。サポーターは本当に素晴らしいのに、なぜかということ、我々クラブに働いている人間は非常にそこは反省しなければいけない点だなというように感じました。そこがやっぱり、昼田などは、「昼田さんのために頑張ろう」と言って、チームに残留した選手もいますし、「昼田さんがGMになるのに離れるのはつらい」といって、離れた人間もいます。昼田だけではなくて、営業部の○○さんにはお世話になったから、本当は一緒にいたいんだとか、ホームタウンの○○さんと離れるのは本当につらいとか、そういうコメントを出して、それでも、チームを離れていく、チャレンジしていくという決断をしていく人間もいました。もっとその部分を強化していけば引き止められたんじゃないかと実は思っています。そういうところが足りないところかなと本当に反省しています。あと、これはちょっとこの場で言うべきか、分かりませんが、阿部選手が今年すごく活躍しているということも、彼らを移籍に向かせた原因の一つかもしれないです。移籍というのは非常に難しいことだというのは、本人たちも当然感じている。しかし、成功している事例があれば、成功できるチャンスがあれば、行ってみたいというのは、プロの選手である以上、チャレンジする欲求はどうしても何よりも勝り、決断を促していったという事実がありました。ただ、我々としては、それをさらに越えるだけの、チームに対する愛着みたいなものを育んでいかなければいけないなといま考えていますし、仮にいま、離れたとしても、いずれ、ジェフに戻ってきてくれると信じ、そういうクラブになっていこうと、いま思っています。ちょっと抽象的な話で申し訳ありませんが、いまの質問の答えになっているかわかりませんが、「根本的な何か問題があるのでは」という質問に答えるのであれば、根本的にそういうことなんじゃないかと。練習場がどうだとか、補強がどうだとかということよりも、根本的にはそういうことかと。それを形で表すのが、練習場への投資だったり、補強に対する取り組みだったりということなのですが、根底にあるのはそういうことなのではないかなと感じています。以上です。
酒井
はい。そろそろ、あと、3、4、5質問を。終了に近づけていかなければいけないのですが。
質問:14
東京から来ました○○といいます。今回、いろいろありまして、正直、残念なことばかりだったので、あれなんですが、現場での判断というのは現場でしか知りえない判断があると思いますので、そちらはもう仕方がないことかなとぼくは思っているのですが、一番ガッカリしたのは新聞報道にありました淀川社長の発言なんですね。12月4日、ァマル監督を解任した際にですね、こちらのサッカーマガジンの1月15日発売号なんですが、『これまではたまたま外国人監督が続いたが、国籍にはこだわらない。次の監督にオシムさんのサッカーをやれといっても無理』という、脱オシム流発言とマスコミには書かれたが、このときに、別に、オシム監督のサッカーがどうこう、まあ、いつまでもしがみつくという意味ではなく、ぼくはやっぱりジェフをなぜ好きになったのかという部分に関してですね、ヨーロッパの香りがすると。そういう部分に惹かれていったところもあったんですよ。それはさっき昼田氏がおっしゃっていたブランディングみたいなものだったと思いますし、島田さんがおっしゃられていた、クラブの魅力の一部だったと思うんですね。それを、社長がちゃんと把握していないということが、非常に残念でたまらなかったんですよ。それに関しては、社長はどういうふうに、ビジョンとか、アジアを目指すとか以前の部分で、そのことに関して、どう思っているかお伺いしたい。わりと、社長はずっと前から不用意な発言であるとか、スキのある発言が非常に多いんです。これ、去年のサポコミの議事録を見ていただければ、言われていたことが思い出されると思うんですけれど、それに関して一向に反省というのが見られない、改善が見られない。そういったことに関して、ご自身はどう考えているのかお伺いしたい。
淀川社長
反省の色がないと言われてしまうと、本当に言葉を失ってしまいますが、その点については、本当に反省していきたいと思いますが、言葉だけではなくて。気をつけていきたいと思っています。それで、一部雑誌に書かれていることですね。全面的に見て、これは、私からすると非常に、申し訳ないですけれど、悪意に満ちていた。本当に残念なんですけれど、そんなことを一つ一ついっても仕方がない。その中で、いま言われたことは、オシムさんのことですね。言葉でいうとオシムさんとの決別だとか、脱オシムだとか言っている言葉も、そういうふうに捉えられてしまったことをやはり反省しなければいけないと思っています。そうではないということを申し上げたい。それは当たり前ですよね。これだけイビチャ・オシム監督はこのチームを育ててもらい、そして、初タイトルをもたらしてくれた監督です。多くの方に申し上げたと思いますけれど、歴史だとか、いろいろなサポーターの皆様に恵まれているとか、いろいろなことがあるにしても、タイトル何とかしたいということを、実現してくれたオシムさんです。その人を否定するわけがないわけなんですよ。そんなことはない。ただ、選手たちに伝えたことを申し上げますと、オシムさんにいつまでも依存していてはダメだ、ということは実際に言いました。つまり、さっきもファミリーの話をしましたけれど、子どもが巣立つときにいつかは親離れ、乳離れしなければいけない時期があるのと同じように、そういう意味での話はしました。しかし、オシムさんのことだとか、恩義を忘れる、あるいは、オシムさんのサッカーを否定する、それはありえません。記者の方々に「これから、オシムさんのサッカーを継承するんですか?」あるいは「東欧路線ですか?」いろいろなことを聞かれましたけれど、記者の皆様に申し上げたことは、今までの支えてくれる選手、その時点で残ってくれている選手、とにかく今までの、補強する選手はこれからどうなるかわかりませんけれども、少なくとも、いまいる選手たちの能力を最大限引き出してくれる監督であれば、外国人監督、日本人監督こはだわっていません。これがメディアの皆様に伝えたことであります。私の真意はさっき話に出たような活字とは違います。それがああいう形になったのは非常に残念であり、その部分は先ほども申し上げたとおり、反省しなければいけないと思っています。
酒井
ありがとうございました。
質問:15
東京から来た○○といいます。選手の愛着というところで、今回いろいろあったのですけど、それを聞いていてやっぱりこれを言いたかったので、今年、広島カープから2人の選手が出ていったのですけど、そのときに、緒方孝市選手がこんなことを言ったのです。『愛着という言葉はチームが出ていく人間が口にしてはいけない。チームに残る選択をしたヤツが初めて口に出来るもの』と言ったのです。とっても、ジェフの選手を見ていて染みた言葉だったのですね。緒方選手がFAでよそのオファーを受けずに残ったときに、言ったセリフが『広島という土地柄にもファンにも愛着がある』という言葉を言ったのです。そのときの言葉をもう一度聞かれたときに、『確かにうちの球団はよそに比べたらお金があるわけではないのかもしれないけれども、それをわかった上で自分の評価も上げたいし、優勝したいね』って言ったのです。とっても、これも私、沁みる言葉でして、それをなんで、うちのクラブが、ずっとユースから育ってきた選手、特に、山岸選手なんかは12月のラジオであれだけのことを言っておいて、1週間後に新聞で日刊ですけれども、川崎決定と出てしまったのを見て、いやあ。これは、どうしてこうなっちゃうのかなと思わざるを得ないんですね。それは、もちろん、こちら側の人間、いわゆる外側のファンもありますし、プレスからの情報もある。もちろん、そちら側で交渉する人との間での何かがあると思うのですが、どうして、思いが伝わらないのか、選手もここで、さっきもいったように、自分の価値をここで上げていこう、もちろん、選手寿命が短いというのもわかりますけれども、ここででっかくなって、いっちょ大きいものを取ってやろうというようにならないのかなと、先代のオシムさんが、確かにガンバやレッズのファンでいるのは楽かもしれないけれど、この千葉でファンであることは大変だけれど、それを勝って喜びにつなげていくことは素晴らしいことであると思わないかいというようなことを言ったのですね。で、ぼくは正直いって、古河電工の本当に大昔のころから、70年台のころから、ずっとついてきているので、完全にくされ縁になっているが、いまひとつ、伸びないし、選手もいいところまでいくのですけど、伸び悩む。そして、頭うちになって、ヨソにいい評価をされて、ポンと抜かれていくというように、なっちゃって、そして、また、毎年、暮れになってウダウダして、これが繰り返していくというのは、なぜなのか。そういうところを、クラブの方からもう一つ発信がないのかなと思うのですけれど、どうしたら愛着というものを、選手により強く訴えていくことができるのかなということをお聞きしたいと思います。
淀川社長
私、答えますけれど、小林にあとは話をしてもらったらどうかなと思っています。クラブに愛着がどうしてないのかなと、愛着がないからということ、それはとりもなおさず、最初にありましたように、選手もそうだし、私を支えてくれる、島田以下、みんな立っているスタッフのみんなもそう。ここにいることが誇りを持てる。このクラブで務めたいな、そして選手からすると、このチームで戦いたいなと、どうやったら思えるか、ということに尽きる。そういうことだと思うのですね。まだやはりそういう部分で補えない、欠けている部分がたくさんあるからだと思います。そこの中身を島田が言ってくれました。底に流れているものはこういうことじゃないですかと。ほかにもまだたくさんあるのかもしれません。これさえやればという簡単な解決方法はなく、それには私たちの思い、努力、そして場合によっては、知恵も必要だし、人の数も必要だし。お金も必要だし、いろいろなことをやっていかなければならない部分がたくさん、まだまだあると思います。J1全体で今、18クラブです。私たちはまだ収入でいきますと、平均にも満たないわけです。2006年(J1クラブの)平均30億。この中には賞金だとか、移籍金だとか入って単純に30億です。私はご承知のように、今回、あるいは去年、移籍金がありましたけれど、そういうものをあてにせずに、自分たちのスポンサー、広告収入、グッズ販売だとか、チケット収入、こういったものを、拡大していかないと、やれることに限界がある。それは先ほどから言われています、施設の問題だとか、選手の報酬の問題だとかまだまだいろいろあるのですね。やはり、皆様方に、愛していただくためには、ホームタウン活動もしていきたい。いろいろなことがあると思う。そういう部分を、解決するために営業に力を入れています。ジェフも現在の実力でいうと、26億ぐらいです。まだ4億足りない。そして、株主からも、経営の自主、自立ということ言われ、ずっとそういう話を進めているし、私たち自身もそうしたいと考えています。したがって、営業活動をきちんとやらなければいけないということに戻ってくるわけですけど、その中で、やはり選手たちの、このクラブにいたいということをどうやって解決するかということに、頭を現実には痛めているということなのですね。で、何もやってないかというと、そうではない。もちろん、フクアリが出来たことにより、お客様の入場収入も上がっています。しかし、フクアリで開催できる、ホーム開催日数、試合というのは、ナビスコカップを入れて20試合ですね。決勝トーナメントに出れば2試合増えますけれど、ご承知のように、ジェフだけではなく、Jリーグ全体がナビスコカップの予選リーグの集客では苦労しています。水曜日が多いとかいろいろな理由があるのですけれども、そこも含めて1万5千人となれば、年間20試合ですから、30万人。ということで、私たちの入場収入はまだ6億に届かないのです。これを早晩、6億円レベルにしたいということで、いろいろな活動をしているわけですけれども。Jリーグの指針も選手の年俸は入場料収入でまかなう。これが基本ですというのがあるのですけれども、それが現実にやれているクラブは少ないと思います。多くはその中でどうやりくりしていくかということに苦労しているのですね。私たちも、そこの部分をどうやって補うかを、これからも努力していくつもりです。そういう現実であるということを、いまご理解してください。
小林ホームタウン事業統括本部長
改めまして、ありがとうございます。これはすごく難しいと思いますけれど、考え方によっては簡単だと思います。魅力だと思います。男と女の関係で顔が悪いときに、何で勝負するかだと思いますね。すべてにおいて、よくしようと思ったって、アランドロンには私勝てませんけれど、何かで勝てるだろう。何を持ってこれで勝負しようかというものが、クラブが出していけば、選手を引き止める材料になると思います。営業力だ、施設だ、そういうことで、全部で、いろいろ上げたらキリがないと思います。じゃあ、いま、ぼくらがすぐに出来ることは、もしかしたら温かいクラブかもしれません。その中でも分からないで、出て行く選手はいるかもしれません。いくら、優しく声をかけても、去っていく女性がいるのと同じことで、そういうことを何か明確に作っていければ、必ず選手というのは、やはりそれこそ、スポーツマンでシンプルで、単純な人たちですから。私もそうでしたから。そういう人たちをひきつけることができるんじゃないかと。そういうクラブにしていきたいと思っています。
酒井
あと2つです。
質問:16
○○と申します。先ほど、社長の応答の中で、死中に活を求める方を選んで出たということですが、ではなぜ、死中に陥ってしまったのですか、またその責任はどこにあるのですか? 明確にしていただきたいのですが。
淀川社長
まず、去年の状況をお話ししないと説明にならないと思ういます。やはり皆様方の一番、分かりやすいお話でいくと、夏、ストヤノフ選の件です。『ストヤノフを残してアマルさんを変えろ』というようなトーンがと強かったと思います。外国籍選手は、やはりチームにとって助っ人なんですよね。年俸も高いし、それなりの活躍をしてくれないとチームは成り立たない。代表選手が5人とか6人いましても、やはりああいうことになりかねない。で、冷静に考えていただければ、(昨季の)外国籍選手は少なくとも助っ人になっていなかったと思います。ストヤノフ選手はああいうことで、アマル監督の指示に従わない。ある部分、泣いて馬謖を斬るというような選択をせざるを得なかったというのがあります。朴宗真選手は、もっと活躍できる可能性を秘めた、若い、大変いいポテンシャルを持っているなと思います。昼田からは、今後に期待してJFLリザーブズに登録したいといわれているので、彼に任せています。ですけど、よく考えてください。助っ人選手の成長を待つほど、外国籍選手を育てている時間は実はないんです。即戦力で活躍してくれないと困る。そういう目で見ると、外国籍選手のスカウト、扱いも含めて、これはやっぱり失敗なんです。そういう部分に自覚を持たなくてはいけません。そういう部分で昼田に賭けているんです。もう一つ、外国籍選手のことですが、イビチャ・オシム監督時代、監督と食事したときに、(外国籍選手は)『やっぱり真ん中、センターラインだね。人間もそうだ。背骨だね。』とそんな話をされました。今、クゼさんもセンターバックを取ろうと言っています。次は真ん中の1.5列目。こういうふうにしていかないと、展望のない状況になりかねないわけです。だから私は、早期治療をしたほうがこのクラブにとってよみがえるという判断をした。ということです。
質問:17
選手の層を熱くすることが魅力あるクラブにつながるという答えがあったが、それにも関わらず、昨年、主力であるべき選手が戦力外通告されて、よそのチームにいって、そしてまた、今年戻ってきているのです。そのことはどうお考えなのですか?
淀川社長
それは、坂本選手のことを言っているのですか? 坂本選手を戦力外通告したわけではないですよ。それは、誤報ですね。坂本選手を引き止めてないということはありません。私は、東京駅でも何度かあっています。もちろんエージョントもいますけどね。そうやって、説得は何度も、私自身も契約担当者もやってきました。引き止めてないということはありません。坂本選手は、2006年のナビスコカップ決勝戦のときに、スターティングメンバーで出なかった。あのときに泣いていた。しかし意地を見せてくれたじゃないですか。ハースがケガをして、彼が出たとたんに、水野にパスを出して、ゴールに結びついた。鮮烈に覚えていますけれども、意地を出してくれたんですよね。あまり詳しくはお話しできませんが、そのときの監督の構想ではジェフが、次のステップに上がるためには、違ったことを考えていたということはありました。そういうことは(選手の)年齢とともに出てきます。斉藤大輔選手は本当に勝負してくれています。そして貴重な戦力になってくれていると思います。選手というものは、年とともに、もう引退じゃないかということを一方でいわれ、一方で「なにくそ」と思いながら戦う。私は、坂本選手にはやってもらえると思っていました。必要だと思っていますから、先ほど昼田が話したように、帰ってきてもらおうと。(坂本選手が)クゼ監督に賭けている部分もあると私は思いますけれど。引き止めてないかというと、そんなことはありませんと、ハッキリいいますよ。
質問:16
その時点でああいうことをマスコミに書かれる時点で、コミュニケーション不足を露呈していたのではないですか? それに対して、何をやってきたのですか? ここ数年だけではなく、城彰二が抜けてから、何人もの選手が抜けているわけです。そういうことはわかっていますか?
淀川社長
基本的にクラブが抱えている問題というのは先ほども申し上げたとおりだと思っております。不足している部分は確かに私自身も反省しなければいけない部分もあると思います。
質問:17
そういったことを踏まえたうえで、ここまでの件をだれか責任を取らなくていいのですかって聞いているのです。責任を取らなくていいのですか? それだけ答えてください。
淀川社長
最初に申し上げたように、いま、トップチームに関しては、昼田チーム統括本部長に託しているのです。で、私は彼には中、長期的にクラブを担ってほしいと思っていますから、うまくいかないときには私が責任を取ります。彼は、時間もかかるかと思いますけれども、私は、先ほどもお話したように、勇気を持って、彼にやってもらおうと託しましたので、期待にこたえてもらうように、そして、私は最大限のサポートをしていくつもりです。
酒井
最後になりますが。申し訳ございません。
質問:18
東京都から来ました○○と申します。本日は長時間にわたって、時間を延長してもらって、このような会を開いていただいてありがとうございます。淀川社長のほうからですね、強化の部分は昼田さんにに託したという話がございました、1月7日のですね、スポンサーであるスポニチさんの記事でですね、クゼ監督就任記事。アマル監督解任後、千葉の淀川社長はオシム前日本代表監督が築いていた路線を決別することを宣言したが、現場ではオシム路線を踏襲できる人物を模索していたという記事が出ました。こちらなのですけれども、先ほど説明もあったと思うのですが、昼田さんに託したといって、なんでこんな記事が出てくるのか。まだ、ありまして、サッカーマガジンに掲載されました『ある試合のハーフタイムに怒りの形相でロッカールームに入り、監督を無視して、自ら選手に指示』この記事なのですけれども、本当かどうかをまずお聞きしたいのと、これがどうして、こんな記事が出るのかをお聞きしたい。本当だとしたら、責任というか、指導者のライセンス持ってないですよね。そういう問題にも関わってくるので、ぜひご回答いただきたいと思います。
淀川社長
淀川 みなさん全員が非常に興味のあるご質問のようで、私は、あの、誠意を持ってお答えしたいと思いますが、オシムさんとのサッカーの決別などということはないと先ほどもご説明いたしましたので、これはいいですね。そんなつもりはありません。当たり前だと思います。なんでこういうふうになるのか。それは私の表現だとか、受け止められ方だとか……。
質問:18
それがだれにも伝わってないというのがどう思っているのですか?
淀川社長
そこは反省しなければいけない。そう伝えられないようにしなければいけないと。それから、一部報道の中で、怒りの形相だとかなんだとかありましたが、普段どうしているかというと、前にも、私がこの役をおおせつかったときに、現場のことは祖母井さんに任せると。私は邪魔をしないように営業を中心にやっていくということを、この場だけじゃなく、いろいろな機会で申し上げていると思います。今後も基本的にはそうなのです。この分野というのは、現場、特にトップチームで、クゼさんに、全面的に現場、まさに現場監督なのですね。で、
質問:18
事実かどうかだけ聞かせてください。
淀川社長
ロッカールームには1度行きました。なぜか。もう少し詳しくいいます。試合前には、今日も頑張ってほしい、選手たちに頼むぞ、というようなことは言います。試合終了後もご苦労さんと。負けたときは行かないです。負けたときもご苦労さんというご意見もあるでしょうけれど、負けたときはみんな悔しいのですよ。私も選手でしたから、負けたときにああでもない、こうでもないって言われるのは嫌なのです。ですけど、1回行ったというのはハーフタイムに行ったものです。
質問:18
それは現場介入というのでは?
淀川社長
誤解を受けるのはわかっています。だから基本的にやらないのです。ではなぜか。ストヤノフ選手の件以前から、非常に成績が悪くなって、特に、ナビスコカップで3連覇が難しくなって、神戸戦のときだったと思いますけれど、唐井氏にも話していたんです。私が現役のときにも、優勝したあと、最下位になって、入れ替え戦というのを経験しています。言ったことは、現場というのは急に下降するのではない。やはり、兆候が現れる。大きな事故というのは、300回ぐらいの小さな事故の集積で、最後に大きな事故が出るというようなことがあります。サッカーの場合も同じなのですよ。それは、常に現場を見ている人の感性が大事ですよと伝えておりました。その、危機感というのを、どんなものかなと思って一度、見に行ったのです。意味としてはそういうことです。ロッカールームに行ったこと、それは認めます。ですけど、選手にどうだこうだと、現場介入だとか、そういうことはしているつもりはありません。
しかし、私は、最終的には責任者です。現場のことを、任せておいて何も分かりません、あるときダメでした。これでは責任負っているとは言えません。それでは責任取れないじゃないですか。それは、現場だけではなくて、どの部門長もそうです。そういうことで、1度はロッカーに行きました。
質問:18
なんであんな記事が出たのですか?
淀川社長
悪意だと思います。
質問
それ3年ぐらいずっと言い続けていますよね。
淀川社長
それは先ほどいうように反省しなければいけないとところだと思います。
質問:18
嫌われているんじゃないですか。
淀川社長
そうかもしれません。
質問:18
本当に悪意の報道なら、訴えれば勝てるんですよ。どうして訴えないのですか。
淀川社長
前にもありましたね。クラブとしても、いろいろなことを法律で訴えるというレベルの話ではないと思います。現実には記事の後、祖母井さんが手紙をくれていまして、事実と違うことがあると、記者の方に、真意を確かめる必要があるという手紙をもらってまいす。現実に、(記事を書いた)その方が私に謝罪をするまで、私は(その方の)取材を受ける気はありませんし、そのぐらいの自分がやってきたことに関しては自信があります。
質問:18
訴えるつもりはないのですか? 我々は本気にしますよ? 悪意に基づいて書かれた記事によってクラブがダメージ受けているのですよ。それを放置しておくままなのですか? これは問題では?
淀川社長
法律に訴えるかどうかということにはならないと考えています。ただ、抗議とかそういうことだと思いますけれどね。いまはしていません。
質問:18
じゃあ、事実では?
淀川社長
黙っていれば全部認めているということではないですよね。
質問:18
黙っていれば、認めているということに世間的にはなるのですよ。
淀川社長
私はそういうことではありませんとハッキリ明言しておきます。
質問:18
抗議したほうがいいですよ。
淀川社長
そうですね。ご意見として伺っておきます。
質問:18
本当だから抗議できないんじゃないですか。
淀川社長
記事の中の一つひとつありますよね。それ以外のこともいっぱいありますよね。この世界でやっている、ほかのクラブを見てもわかると思いますが、逐一抗議してどうだこうだというのは原則的にないんです。基本的には脱オシムだとか、決別とかそれに関わることがあったと思いますね。私は、少なくともそういうことではないと思っていますが、島田がいってきた、経営交渉の中でのことだと理解しています。私と話していて、社長がこういったから出ていくんだなんて選手はないと思います。
酒井
皆様のご意見、フロントもしっかりと受け止めて、こういう段階での終了の合いの手をいれなければいけないのが、ちょっと心苦しいのですが。
島田取締役
社長はじめフロントに対する不満はわかりますけれども、まずメディアに関することについてですが、「不信感がある」ということが、真実なのか、虚偽なのか、こういう事実があったのか、なかったのかと。当然我々、社長本人も認めたくないものもあるし、事実と相違していることもありますし、逆に、取材をした側からいえば、確信があると、そういうふうに思われることがあって、法的に争っても、おそらく決着はつかないと思うのです。我々が今何をやるべきかというのは、これから、このようなことがないようにしていかなければならない。本日これまでもそのような話をしてきたつもりだったんですけれども、それでも、まだ充分にはご理解いただいてないと思っています。これから我々が何をしていくのかというのを皆さんに厳しい目で見られているという、当然これだけの人に囲まれて、我々、広報の担当もいますけれども、そういう目で見られているというのを自覚しておりますので、これまでどおりだったら、当然、同じように来年、またつるし上げられる覚悟でやりますし、そういうことだと思っています。大変、そこに関しては申し訳なかったと思っています。今日、来ていただいているメディアの方々とも、いい関係を築きながら、我々が出していく情報をきちんとした形で出していただけるような関係を構築していきたいと思っています。
酒井
本当に最後になりますが、クゼ監督が掲げられている今季の目標でも構わないのですが、最後に一つ、社長からしめていただければと思います。開幕まで5週間というところで。
淀川社長
どうも、長い時間、私たちクラブのために、ご迷惑をおかけしたことに関しては重ねてお詫び申し上げます。私は、覚悟を決めて両本部長ともどもやっていることは何度も申し上げたとおりで、お願いしたいのは、昼田、島田、小林、3人の本部長に、皆様の引き続きのご支援を賜りたい。そして、皆様に、私からこういう状況でいうのは本当にくちはばったいことで、申し訳ないのですが、さきほどから申し上げています、フクアリをいつも満員のお客様で埋める。これが、私個人ではなくて、クラブ全体を支える。あるいは選手を支える、クラブの財産である彼らの力になるということだと思っています。1回でも多く、一人でも多く、ぜひ、ここにいる皆様が、ご自分だけではなく、本当にここにいらっしゃる皆様は一番このクラブを愛して、支えていこうと思っている方々ばかりだと思います。その両手に、片手でも結構です、一人でも多くの友人の方を連れてきていただいて、一度でも多く来てもらえるように、引き続き、どうぞよろしくお願いします。以上で、結びの言葉に変えさせていただきます。本日は長時間、誠にありがとうございました。
酒井
3週間後にはちばぎんカップもあります。みなさんの熱い声援をよろしくお願いします。外は雨となっています。そして、これだけたくさんの方が、一つの会場に長い時間、ずっといました。しっかり、手洗い、うがいをして、風邪予防をしてください。それでは長い間のお付き合い、どうもありがとうございました。
1ページ/2ページ/3ページ/4ページ/5ページ/6ページ
全ての文章、画像の無断転載・引用をお断り致します。
また許可なく複製、転用、販売等の二次利用をすることを固く禁じます。
|