2009年02月15日
NTTデータDoblogの障害を見て〜やはり辞めてよかったと思う元社員
大変世話になった先輩や知人も沢山いるので、あまり気乗りしないが、やはり書く。
私の社会人のスタートは、ちょうど10年ほど前に、NTTデータで営業職としてであった。
とにかく高コスト体質で、競合コンペになると、「お宅だけ、見積の桁が違う」と言われるくらいだが、「国家の基幹システムを運営している信頼性」ということを錦の御旗に、高値を出し渋るお客様を説得するのが、営業の重要な仕事であった。
私の社会人のスタートは、ちょうど10年ほど前に、NTTデータで営業職としてであった。
とにかく高コスト体質で、競合コンペになると、「お宅だけ、見積の桁が違う」と言われるくらいだが、「国家の基幹システムを運営している信頼性」ということを錦の御旗に、高値を出し渋るお客様を説得するのが、営業の重要な仕事であった。
そのNTTデータが運営するブログサービスである「Doblog」がで丸1週間もシステム障害が続き、閲覧すらできない状態が続いている。Doblogには、春山昇華さんのブログを筆頭に投資系の優良ブログが幾つかあるのだが、全く読めない状況が一週間も続いていて、復旧のメドすら立っていない。私も迷惑だが、私以上にブロガーたちは大迷惑であろう。
もはや元々の記事のデータが復旧が出来るかどうか、怪しい状況だろう。「いっそ介錯するから、切腹せよ」と、言いたくなるような状況だ。
本音では、NTTデータにとっては、たかが「ブログ」位という感覚なのだろう。
NTTデータ本体のページには、お詫びの告知一つも出ていない・・・。(そのくせ、「社内SNSがIT賞を受賞」の告知はあって、社外の一般ユーザー向けのブログが1週間も落ちてるのに、社内SNSの受賞を喜んでるとは、オメデテ〜な〜・・・と。皮肉の一つも言いたくなる。)
「ブログが一週間も落ちっぱなし」ということが、このネット社会でどんだけ「分かりやすい恥さらし」になり、今後のシステム提案でもマイナスイメージになるのか、経営陣は分かってるのだろうか。
年金システムでは、1兆4000億円も税金での発注を受けながら、名寄せすらロクに出来ていない状態であり、多数のブロガーから貴重なデータを預かりながら、バックアップすらまともに取っていたか怪しい状態なわけである。
つまりレガシーもダメ。新規サービスでもダメである。
「国家の基幹システムを運営している信頼性」とか、提案書に書いたり、口走ったりしていた10年前の自分が、恥ずかしく思えてくる。
NTTデータを辞めるときは初めての転職ということもあり、とても迷い悩んだ。
しかし、昨今の年金やDoblogの障害といった失態を見るにつけ、「こんな会社に居ても、しょうがないのではないか?」という思いから、退職をした8年前の自分は、やはり正しかったのだな、という思いを強くした。
私の自宅からNTTデータの豊洲の本社ビルは丸見えなのだだが、いつもみなさん夜遅くまで働いているようだし、一人ひとりの社員には、モラルも能力もとても高い方が沢山おられる。が、組織集団となったときに、一人ひとりが持つ能力の合計値を下げる方向に向かっているのではないだろうか。
大前研一が、↓でいうところの「集団IQ」が低いとは、こういうことを言うのだろうか。(この本は、久々に大前節が炸裂しまくってて、なかなか面白かった。)
「知の衰退」からいかに脱出するか?
著者:大前研一
販売元:光文社
発売日:2009-01-23
おすすめ度:
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NTTデータに限らず、ハッキリ言って、今、30代前半より下くらいの人にとって、大手のITゼネコンにいても、あんまりロクなことがなさそうだ。さっさと脱藩したらよろし。
山崎元さんの書いた↓にも出てくる場面なのだが、新卒でソコソコ以上の大企業に入ると退職を切り出したときに、転職経験のない上司から「必ず、転職するほうが不幸になる」と言われることが多いようなのだが、必ずしもそうではないのだ!。
僕はこうやって11回転職に成功した
著者:山崎 元
販売元:文藝春秋
発売日:2002-05-28
おすすめ度:
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NTTデータにとって「ブログ」なんて、お正月の凧揚げみたいな余興なのだろうが、livedoorは、ブログで「食う」という覚悟を決めた会社である。Doblogユーザーの方、これを機に、livedoorBlogに移りませんか?
もはや元々の記事のデータが復旧が出来るかどうか、怪しい状況だろう。「いっそ介錯するから、切腹せよ」と、言いたくなるような状況だ。
本音では、NTTデータにとっては、たかが「ブログ」位という感覚なのだろう。
NTTデータ本体のページには、お詫びの告知一つも出ていない・・・。(そのくせ、「社内SNSがIT賞を受賞」の告知はあって、社外の一般ユーザー向けのブログが1週間も落ちてるのに、社内SNSの受賞を喜んでるとは、オメデテ〜な〜・・・と。皮肉の一つも言いたくなる。)
「ブログが一週間も落ちっぱなし」ということが、このネット社会でどんだけ「分かりやすい恥さらし」になり、今後のシステム提案でもマイナスイメージになるのか、経営陣は分かってるのだろうか。
年金システムでは、1兆4000億円も税金での発注を受けながら、名寄せすらロクに出来ていない状態であり、多数のブロガーから貴重なデータを預かりながら、バックアップすらまともに取っていたか怪しい状態なわけである。
つまりレガシーもダメ。新規サービスでもダメである。
「国家の基幹システムを運営している信頼性」とか、提案書に書いたり、口走ったりしていた10年前の自分が、恥ずかしく思えてくる。
NTTデータを辞めるときは初めての転職ということもあり、とても迷い悩んだ。
しかし、昨今の年金やDoblogの障害といった失態を見るにつけ、「こんな会社に居ても、しょうがないのではないか?」という思いから、退職をした8年前の自分は、やはり正しかったのだな、という思いを強くした。
私の自宅からNTTデータの豊洲の本社ビルは丸見えなのだだが、いつもみなさん夜遅くまで働いているようだし、一人ひとりの社員には、モラルも能力もとても高い方が沢山おられる。が、組織集団となったときに、一人ひとりが持つ能力の合計値を下げる方向に向かっているのではないだろうか。
大前研一が、↓でいうところの「集団IQ」が低いとは、こういうことを言うのだろうか。(この本は、久々に大前節が炸裂しまくってて、なかなか面白かった。)
著者:大前研一
販売元:光文社
発売日:2009-01-23
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NTTデータに限らず、ハッキリ言って、今、30代前半より下くらいの人にとって、大手のITゼネコンにいても、あんまりロクなことがなさそうだ。さっさと脱藩したらよろし。
山崎元さんの書いた↓にも出てくる場面なのだが、新卒でソコソコ以上の大企業に入ると退職を切り出したときに、転職経験のない上司から「必ず、転職するほうが不幸になる」と言われることが多いようなのだが、必ずしもそうではないのだ!。
著者:山崎 元
販売元:文藝春秋
発売日:2002-05-28
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NTTデータにとって「ブログ」なんて、お正月の凧揚げみたいな余興なのだろうが、livedoorは、ブログで「食う」という覚悟を決めた会社である。Doblogユーザーの方、これを機に、livedoorBlogに移りませんか?
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1. Doblogが長期間平然と止まっているらしい件 [ 4403 is written ] 2009年02月16日 00:39
exploitさんがフォークリフトについて言及して以降,ブログ更新がパタリと止まったので,フォークリフト(1トン未満)に轢かれたのか,ブログに飽きてしまったのか,闇の力に襲われたのか,と思考を巡らしていたのだが,なんのことはなく,ただ単にDoblogが丸ごと落っこちて...