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深刻化する干ばつ、ミネラルウォーターの売上急増

 「過去80年間で最悪」という冬の干ばつでミネラルウォーターが飛ぶように売れている。

 ソウルや釜山などの大都市では水不足を肌で感じることはできないが、山村や島の住民らは給水制限や断水などに悩まされている。これにより一部地域の大型スーパーなど流通業界では、ミネラルウォーターやレトルト食品の確保に黄信号がともっている。水不足に断水まで重なった江原道太白地域ではミネラルウォーターの売り上げが急増している。冬の干ばつで先月中旬以降、給水が1日1回に制限されるほど水不足が深刻化しているからだ。

 Eマート太白店の場合、先月中旬から今月初めまでの飲料水の売り上げが前年同期比で63%増加、ミネラルウォーターにいたっては140%増加した。また、温めるだけで食べられるレトルト食品の売り上げは22%、電子レンジの売り上げは98%それぞれ増加した。

 さらに水不足でトイレ掃除ができないせいもあってか、バス・トイレ用品の売り上げも3倍に増加した。加えて節水用シャワーは130%、水を使わない電気毛布や電気マットといった暖房用品は141%売り上げが増加した。

 冬の干ばつに水道水のダイオキシン騒動まで重なった大邱地域の事情も同様だ。大邱地域のEマートの店舗では最近、ミネラルウォーターの売り上げが60-203%増加した。

 こうしたことから大型スーパーは「緊急組」を設置し、製品の物量を確保するため懸命に取り組んでいる。ロッテマートの関係者は「流通業者は冬の干ばつで水不足に陥る恐れのある地域を把握し、物量の確保に努めている」と語った。

キム・ヒョンジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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