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win-win > 第1回 井上 英明 さん
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生きている意味を問う
- 佐々木
いいですね。その井上さんの価値観みたいなものがね、反映される気がするんです。
そのあたりは井上さんから見て、他の起業家とか、そのあたりの方を見ていてどうなんでしょう。
価値観が仕事に反映されるようなことがあると思うんですが、世の中を見て思われることってありますか?
- 井上
モノを考える時に、先のことを全然考えないんですよね。なんかね、下ばっかり掘っているような気がする。お店のスタッフにどうなってほしいな、ということなんです。
技術も必要なんだけど、よく考えると笑顔がなくちゃだめなんだろうな、というふうに感じます。じゃあ笑顔はどうやったら出る?といったことを、当たり前のことなんだけど、掘り下げて考えてみるとブレがなくなってくるのではないかと思うんです。僕が、よく言っているのは、「何のために人間生きているんだろう?」ということ。そこが明確になっているといいと思う。それが見えると間違ったところに行っちゃいけないと思うし。
- 佐々木
わたし15年ぐらい前にユニカル作った時にミーティングで、社員に「何のために生きているんだろうか?」って問いかけたことがあるの。生意気だけど何となくそんな、それを井上さんがかんがえているふうに。
- 井上
佐々木さんの生きている意味って何なんですか。
- 佐々木
いろいろ考えたんだけど、わたしのミッションはね、やっぱり人にいろいろなことを伝えることなんだろうな、と思うんです。「伝える係」なの。
- 井上
あぁ。なるほどね。
- 佐々木
わたしが何のために生きているかと言うと、わたし自身が生きていることによって、何かプラスになればいいなあ、と。わたしが知ったことや感じたこと、見たことは、きちんと伝えていきたいわけ。
わたしみたいな人間が、何か考えることができるということを知っただけでも、知った人にとっては励みにもなればいいなという気持ちもあるんですよね。かっこよく言えば、ひとりひとりに何か無限大の可能性があるんだから、どんどんやろうよ、ということかなと思うんだけど。
そんなことを20代から考えはじめました。結局は仕事もね、何のために今日ここで働いているかがわかればいいと思っているんです。
この前井上さんのお店で「母の誕生日なんです」って伝えて、きれいなブーケを作っていただいたんだけれど、何のためにその人は買いに来てて、「どういったお入用ですか?」って店の人が聞けばね、いろいろなことを想像しながら、クリエイティブにできるわけですよね。
それを赤の次は緑だとか黄色だとか、そこで紙を巻いて二重にひも巻きますということ覚えたってしょうがないですよね。目的がわかってるんだったら。
ユニカルを作って3年めくらいの時かなあ、何となく、仕事したことがないような若手スタッフばかりだったので、そういう話からしてみようかな、と思って。そのときは、猛反発くらいましたね。
- 井上
なんで反発食らっちゃうの?
- 佐々木
何かわかんないけど。その時の若い女性たちに、「何のために生きているか」なんて会社と関係ないことだから言う必要はないといわれて、すごいショックをうけてね。「もうだめだこの人たちとは」と思いましたね。
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