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win-win > 第1回 井上 英明 さん

初めての出店
- 佐々木
それから初めの店鋪を出したのは?
- 井上
2年後だったかな?
- 佐々木
青山を選んだ理由は?
- 井上
学生時代にあこがれて遊んでいた青山の街が好きだったから。僕は難しいことは考えないんです。
- 佐々木
お店を出すってまたすごい勇気いるよね。無店舗で予約制でお花を調達しているうちは赤字にはならないけれども、お店出すと、花やさんって半分以上はお店のデコレーションのためにきっと飾っているんだろうなぁと思うことあるんですよ。
「きっとこれ買う人いないけど、ここに、この花がないといけないんだろうな。」ということは、花の値段が高くついてるのはこの花のせいかな」そう思うときってあるんだけど、そういうこと考えましたか?
- 井上
最初の店舗は青山ラミアビルの地下の階段の踊り場ですから、交渉ですよ。そこに行ったら観葉植物が置いてあるんですよ。ということはオーナーにしてみると、観葉植物1個を置くのにお金を払ってる。だから「僕らがそこでやらせてもらえれば、まず観葉植物代は払わなくてすみますよ」と。例えば月3,000円なり払ってたら3,000円プラスですよ。
「花を持って来ますからもっと美化につながりますよ。」「あと家賃もちょっと払います。」「活気がでて、活性化しますよ」、と。全然悪いことないじゃないですか。
ビルの上にオーナーのオフィスがあって、交渉をした日にそのオフィスで話をしたら、ちょうどなんか、観葉植物置いてるあたりがちょっと寂しいんでね、何かないかなあって話をしてたことろだから、「ちょうどよかった。来週ぐらいから売ってくれ」と言ってもらえてたんですよ。(笑)
- 佐々木
ほんとに?(笑)それは何だろう……。運の良さですかね?
もちろん、チャンスを逃さないということもあるでしょうが。
- 井上
このあいだね、パリに部屋借りたんですけど、パリの不動産屋にも言われたんです。「あなたは不動産に強い顔をしている」(笑)って。今うちがパリで借りてるところがね、見られないことになっていたんですけど、ひょんなことから先方「見せてあげるわ」って言い出したんですよ。 そこで急きょ見に行って、即断で決めたんです。とにかくその通りがね、なんと「ブーケ」という名前が付いてるんですよ。bouquet de longchamp、ブーケが付いてる通りなんてパリの中でもそこしかないんですよ。
- 佐々木
そこを見たのは初めてだったの?
- 井上
アパートは2〜3戸見ましたよ。日本から行って探すわけだから、2日間くらい、不動産屋さんに頼んで、ぐるぐるぐるっと回ろうと思ってたんですね。パリでの不動産探しだけじゃないですよ。ツキがあるのは。以前の自宅も、3階を借りるつもりが実は4階も空いてるという話になって、見たらそっちの方がいいっていうんで「これだ!」ってすぐ借りたら、4階借りたくて悩んでいた人が3階に入っちゃった。タイミングがよかったんです。 今は別の所に引っ越したんだけど、これも2階を借りるつもりが、ひょっこりキャンセルが出て空いちゃって、また3階に引っ越した。ここ(事務所は実はイー・ウーマンが入っているビルと同じフロア)もそうですよね(笑)。何かとね、そういうのって何かとありますよね。
- 佐々木
そう。ワンフロアーが空いた時、私も自分たちと同じビルにどんな会社に入ってもらいたいかな、と考えて、井上さんの会社がいい!とお呼びしたんですよね。オフィスもそうですが、特にお花屋さんなんて場所が命でしょう。一番は鮮度だけど、電車に乗って2駅先にまで買いに行かないじゃないですか。
- 井上
そうそう、わざわざ行かないですよね。
- 佐々木
今何店鋪あるんですか。
- 井上
32店舗。
- 佐々木
うまく行っている店舗、逆にうまく行っていない店舗とかという波はありますか?
- 井上
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うちは全部、お誘いいただいて出店しているし、余計なことはやらないから(笑)。
- 佐々木
企業ブランド力が強い、ということですね。
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