07年3月 8日(木)
「貧困が子どもの人生に…耐えられない」生存権裁判の辰井絹恵さん
『京都民報』企画で、“生存権裁判”の原告である辰井絹江さん(山科区)と対談しました。
病気で夫との折り合いが悪くなり、息子と2人で暮らす道を選んだ辰井さん。病気で働くことはできず、生活保護を受けてつつましく暮らしててきたのに、息子が15歳になって母子加算が削られ、生活は一変したそうです。…辰井さんがつけている家計簿を見せてもらいました。
お金が入ったらすぐに家賃や水光熱費を払い、「これは食費1万円(月)」「衣服や雑費(1万円)」「子どもの小遣い(3千円)」と封筒に小分けしてやりくりしてきたそうですが、「加算が削減されてやりくりできるのが6万円を切り、どうにもならない」と苦しい生活ぶりを話してくださいました。
息子さんは育ち盛り、食べ盛り。新しいズボンやくつが買えません。「たった1人の子どもの人生が、貧困で狭められるのは耐えられなかった」と裁判に訴えた気持ちを話す辰井さん。…高校進学のために、塾へは通わせられず、知り合いの家庭教師を月1万円+夕食でお願いし、自分の夕食は抜いていたという話に、涙がこぼれそうになりました。
私は、国会で日本共産党が「子どもへの格差と貧困の連鎖」を大問題としてとりあげ、OECD(経済協力開発機構)という国際機関からも指摘されていることも紹介して、母子加算削減と児童扶養手当削減を許さない、と追及してきたことを伝えました。そして「家計簿を残しておいて下さい。絶対に国会へ持っていきたいから」とお願いしました。
“格差と貧困が子どもの人生を狭めるなんて耐えられない“…ほんとうに、母親としてあたりまえの願いじゃないですか。裁判のたたかいも選挙も、絶対負けられません!