9月20日、浦安キャンパスで07年度9月学位記授与式が行われ、学部、大学院、別科を合わせて65人の卒業生および修了生に、高倉翔学長から学位記が授与された。式にはこのほかに関係教職員、家族らが列席。学位記を手にした卒業生・修了生の新たな旅立ちに拍手を送った。
学位記を授与されたのは日本語学科4人、英米語学科5人、中国語学科5人、経済学科27人、不動産学科21人、不動産学研究科博士後期課程1人、別科日本語研修課程2人の計65人だ。
学部卒業生を代表して中国語学科の福田英作さんが、続いて不動産学研究科博士後期課程修了の陳光さんが、高倉学長から学位記を授与された。別科修了生は都合により2人とも出席できなかった。
不動産学研究科修了生の陳さんに学位記を授与する際、会場にいた陳さんの奥さん、李潔さん(06年度経済学研究科修士課程修了)に気づいた高倉学長は、陳さんと一緒に登壇を促す場面もあり、厳粛な中に和やかな雰囲気が醸し出された。
学長告辞の中で高倉学長は、冒頭、「これからの長い人生を歩む中で、学位記を取得したことの誇りを失わず、さまざまな困難を克服し、平和や環境などに対する問題意識を持ち、人類の幸福のために邁進していただきたい」と訴え、「今日は卒業式ではなく、新たな世界への入学式である」と述べた。
さらに、「No limits to learning(終わりのない学習)」「Etwas Neues(何か新しいもの)」「Alles für Andere für sich Nichts!(すべては人のために、自分のためにではなく)」という言葉が彫られた木彫のレリーフを見せながら、それらの意味を説明した。最後の言葉は高倉学長が尊敬するスイスの教育実践家ペスタロッチの言葉で、本学の学歌にある「何かひとつ、人類(ひと)のために」という言葉に通じるだけに、特に強調し、「いつまでもこうした気持ちを持ち続けていただきたい」と結んだ。