2009年2月 1日 (日)

『宋家の三姉妹』 安奈淳 安寿ミラ 森ほさち 東京・池袋 サンシャイン劇場

『宋家の三姉妹』 安奈淳 安寿ミラ 森ほさち 東京・池袋 サンシャイン劇場 『タイタニック the musical』のマチネ公演を観た後、池袋にやってきました。
 1日2本の観劇は、ちょっと強行軍だったかもしれません。舞台始めの方で眠くなって、少し眠ってしまいました。正直言って、この舞台はあまり面白くありませんでした。
 事前に情報を調べなかったことも悪いのですが、期待していた舞台とは全然違いました! セリフ劇とでも言うのでしょうか。舞台セットなどは、ほとんど何もなく、セリフのみで進みます。
 舞台には、東洋風の(中国風なのでしょうか)装飾が美しい豪華な椅子が3脚置かれていました。そこに、宋家の三姉妹がひとりづつ出てきます。3人は久しぶりの再会を喜び、昔話を始めます。
 前半は3人の会話で中国の近現代史とともにある三姉妹の思い出話が語られます。(途中で、うとうとしてしまいました)
 後半は、三姉妹がひとりづつ交代で舞台に出てきて、それぞれが長いモノローグを語ります。その買ったっている台詞が、舞台後方のスクリーンに映し出されます。まるで、長いセリフを記憶して間違えずに話すことが「芸」であるかのように、モノローグが終わると拍手が沸き起こっていました。
 カーテンコールの後、「京胡」の演奏家が出てきて劇中でも演奏した曲を、アンコール演奏しました。


 この舞台は、何を見せる舞台だったのでしょうか。宋家の三姉妹のそれぞれの人生を語るには、あまりにも時間が短く不十分であったのではないかと思います。安奈淳、安寿ミラ、森ほさちの3人の出演者についても、演技の巧拙を論じることのできるような舞台ではありませんでした。

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ロイヤルキャフェテリア 東京国際フォーラム店

 『タイタニック the musical』を観る前に、昼食に入りました。

ハンバーグ&シーフードフライハンバーグ&シーフードフライ/ライス/コーヒー
ロイヤルキャフェテリア
東京国際フォーラム店
TEL:03-3211-2205

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『タイタニック the musical』 松岡充 東京国際フォーラム・ホールC

 火曜日に発熱し、医者に診てもらったら検査の結果インフルエンザA型! 火曜日から金曜日まで4日も休んでしまいました。インフルエンザで仕事を休んでも、チケットを取ってあるミュージカルはちゃんと観に行きます! 体調を心配しながら、あいにくの冷たい雨模様の中、東京国際フォーラムに足を運びました。
『タイタニック the musical』 私のインフルエンザが伝染ってしまった家内は、観に行くのをあきらめました。急きょ、いつも芝居やコンサートに一緒に行っている友人を誘ったら、一緒に観に行ってくれるという返事。こうゆう無理な頼みを聞いてくれる友人は、大切にしなければいけないと、改めて思った次第。急な誘いで会ったことと、中央線が人身事故で一時不通となったことなどで、友人がホールにやってきたのはギリギリ開演10分前。それでも間に合ったので最初から観ることが出来ました。


 今日の席は、1階13列。結構前の方の席で、オペラグラスを使わなくても、役者の表情が見える席で良かったです。
 2007年の初演に比べて、松岡充の歌が格段に良くなっていました。存在感も増した感じです。
 初演時と役者が変わったことで、それぞれの役の性格も、少し違って感じました。初演時、岡幸二郎だったボイラー係・フレデリック・バレットは、今回の上演では宮川浩が演じました。岡幸二郎のボイラー係は軽業師のようにひょいひょいと舞台を上へ下へと移動していたようなイメージがありますが、宮川浩のボイラー係は船の乗組員の中でも最下層に位置づけられる苦しい立場をより鮮明に演じていました。とても存在感がありました。
 初演時、鈴木綜馬だった通信士ハロルド・ブライドは、初演時一等航海士マードックだった岡田浩暉が役を変えて演じました。職務に実直な役柄の演技は、私は初演の鈴木綜馬の演じたキャラクターの方が好きでした。岡田浩暉も決して悪くはないのですが、役者の技量ではなく、演出が変わったのかも知れません。
 このミュージカルは、大人数で歌いあげる曲が多く、大人数で歌う歌は迫力があって、それを聞くだけでも観に来た価値があるように思います。
 また、藤木孝や、浜畑賢吉、光枝明彦、諏訪マリーといったベテランの歌声も、素晴らしいです。
チケット 初演時、森口博子が演じた二等船客アリス・ビーンは、今回は入絵加奈子が演じていました。初演時の森口が演じたミーハー娘風のキャラクターが、今回は少し年をとった中年女性に変わっていました。演出が変わったのか、それとも、初演時に森口に求められていたキャラクターも中年女性だったのか。初演時の少し浮き出たキャラクターから変わり、良い意味で周りに溶け込んだキャラクターになっていました。
 終盤、救命ボートが無くなって、取り残された乗客のエピソードでは、涙があふれてきました。
 再演の今回公演は、初演時よりも、格段に良くなっていたと感じた公演でした。

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2009年1月24日 (土)

『ドロウジー・シャペロン』 藤原紀香 木の実ナナ 小堺一機 日生劇場

日生劇場『ドロウジー・シャペロン』 今年最初のミュージカル観劇は、日生劇場で『ドロウジー・シャペロン』を観てきました。
 去年の最後の観劇は、11月の『エリザベート』なので、2ヶ月ぶりの観劇、2か月ぶりのミュージカルでした。入院しなければ12月に『ラ・カージュ・オ・フォール』を観るはずだったのですが、入院で観れなくなり2ヶ月も観劇できなかったので、最近はミュージカル禁断症状(!?)を感じていました。
プログラム(1500円) 藤原紀香がミュージカル初主演で話題になっていますが、観てみようと思ったきっかけは小堺一機の出演でした。(このブログ『あっかんべぇ』を、いつも読んでくださっている方は、ご存知かと思いますが)私は毎年夏の、小堺一機の『小堺クンのおすましでSHOW』を欠かさず観に行っています。そのステージでも、良く小堺一機がブロードウェイやラスベガスなどでミュージカルを観てきた話をしています。このミュージカルでの小堺一機の役「椅子の男」は、まさに小堺一機にピッタリだと思います。また、過去にも小堺一機はミュージカルの出演経験があり、一度ミュージカルの舞台でも小堺一機を観てみたいと思っていたところでした。
 舞台は暗転のまま小堺一機扮する「椅子の男」の「モノローグから始まります。ミュージカルを語る小堺一機の語りは、いつも『おすましでSHOW』で聞いている小堺一機のトークと変わらない雰囲気です。現実と舞台が、境目なく始まったように感じました。
 プログラムの解説によると、この『ドロウジー・シャペロン』は、本作品の脚本家の一人であり「椅子の男」のオリジナルキャストであったボブ・マーティンの結婚祝いに仲間たちが企画した寸劇なのだそうです。そう思って観ると、そのようなおめでたい結婚式の場の、仲間うちのうちとけたユーモアにあふれています。毒のない健康的な笑いにあふれています。
上演時間 そんな雰囲気こそが、本作のようなクラシカルなスタイルのコメディーミュージカルなのでしょう。
 この雰囲気、遠い昔の記憶にあるような気がしました。遠い昔の小学生ぐらいの子供のころ。そんな昔に観劇などするわけないですから、テレビで観たのでしょう。この雰囲気は、テレビ創世記のバラエティ番組の雰囲気なのではないでしょうか。リアルタイムで見た記憶はありませんが、「シャボン玉ホリデー」のコントのような雰囲気が、このクラシカルなコメディーミュージカルの雰囲気なのではないかと思うのです。はっきりと記憶に思い出されるのは、毎年正月恒例で放送されている番組の「かくし芸大会」。最近はあまり見なくなっているその番組ですが、私が小学生のころに観ていたころは、歌手たちが演じる短いコメディドラマがありました。そんな雰囲気ではないかと、舞台を観ながら思っていました。
 正月に観る舞台としては、まさにふさわしいミュージカルだったかもしれません。
 木の実ナナ、小松政夫、尾藤イサオ、中村メイコなどという、そうそうたる「ベテラン」陣の出演も、「クラシカル」な舞台にはピッタリでした。「ここは明治座か?」と疑うような、普段のミュージカルではお目にかかれない配役です。
『ドロウジー・シャペロン』 藤原紀香は前評判通り、熱演でした。180度開脚して床に着いたり、片足立ちで片足を高く持ち上げたりと、初めての挑戦であるならば苦労したことと思います。歌も堂々と歌いきって頑張っていました。初めてで、あれだけできれば、十分に合格点なのではないかと思います。藤原紀香の最近は、あまり「二枚目」路線では売り出していないとは思いますが、それにしてもコメディーの三枚目役(二枚目半でしょうか)を十二分に演じきっていたと思います。

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CHINA DOLL 日比谷店

3種の前菜粥
点心
 『ドロウジー・シャペロン』を観に日生劇場へ行ってきました。13時開演のマチネを観る前に、昼食を食べに日比谷シャンテに入りました。今日は、CHINA DOLLという中華料理店でセットメニューを頼みました。
中華飯玉子スープ
ザーサイ
 セットメニューは花膳、月膳、雪膳、星膳、宙膳と5種類ありました。このネーミング、宝塚の組の名前ですね。場所柄、宝塚ファンも多く訪れるのでこのようなネーミングなのでしょうね。家内は海鮮粥のセット「宙膳」を、私は中華丼のセット「雪膳」を食べました。
■CHINA DOLL 日比谷店
 TEL:03-3519-6991

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2009年1月 1日 (木)

初詣 @ 大沼神社 (神奈川県相模原市)

大沼神社大沼神社
大沼神社
大沼神社 大沼神社
大沼神社・神輿
 ジャスコ相模原店の新春初売りイベントで、干支の置物「吉祥之丑」を9時にもらったあと、ぶらぶらと大沼神社に向かいました。大沼神社について9時半ごろでしたが、上の写真の通り、参拝客の行列がありません。毎年、大沼神社に初詣に来ていますが、初めてこの時間帯に来ましたが、こんなにすいている時間帯もあるのだと、驚きました。  神社本殿にお参りした後は、毎年恒例で、獅子に頭をかじってもらい、刀で厄を払ってもらいました。  

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2008年12月31日 (水)

ポポラマーマ イトーヨーカドー古淵店

 正月の食料品の買い物に出たついでに、イトーヨーカドー内のポポラマーマでパスタを食べました!

ツナとブロッコリーのペペロンチーノポテトサラダ
3種豆と野菜のスープ
ペンネカレークリームポポラマーマ イトーヨーカドー古淵店
ポポラマーマイトーヨーカドー古淵店
住所:神奈川県相模原市古淵3-13-33イトーヨーカドー古淵店3F
TEL:042-754-0075

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小田急ロマンスカー『ベイリゾート』特急券購入 & ディズニーシー1デーパスポート購入!

小田急ロマンスカー『ベイリゾート』特急券小田急ロマンスカー『ベイリゾート』特急券
ディズニーシー1デーパスポートディズニーシー1デーパスポート
ディズニーリゾート・インフォメーション&マップ 3年続いた「正月旅行」も、今年は年末の入院費の出費があったため中止! 正月ずっと家にいるのもつまらないので、どこかに遊びに行きたいねぇと、計画したのがディズニーシー行き! 1月2日3日はロマンスカー『ベイリゾート』の運転日でもあるので、また『ベイリゾート』に乗ってきます5月に『ベイリゾート』に乗った時はディズニーランドに行ったので、今度はディズニーシーに行くことにします! 当日、気温が冷え込まないことを祈っています!
 今回、初めて、ディズニーストアで1デーパスポートの日付指定の前売り券を買ってみました。町田109地下のディズニーストアで買ってきました。
 『ベイリゾート』で新木場に8時4分につき、ディズニーシーの3日の開園は9時のようなので、日付指定でなくても余裕で入れるかとは思うのですが……。
 退院して約半月で、「体力の方は大丈夫なのか?」と問われたら自信があるわけではないのですが……。遊んでいるうちに体力的につらくなったら早く切り上げて帰って来ても良いし、パークの雰囲気を味わうだけでもいい……と思っています。元気に一日遊んでこられると、信じてはいますが……。 

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2008年12月29日 (月)

とらふぐ会席 @ せんざん本店・相模原店

 入院中見舞いに来てくれた友人夫妻を誘って、私の退院祝い・快気祝いの食事会をしました。
 1年ぶりのふぐ会席を食べてきました!

特別前菜盛り合わせとらふぐ刺し
とらふぐ皮刺し
とらふぐちりふぐ唐揚げ
後雑炊
献立
香の物シャーベットせんざん本店相模原店
相模原市相生1-1
TEL:042-776-8588

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2008年12月23日 (火)

辛島美登里 with 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 Symphnic Xmas Concert 2008 〜SILENT NIGHT〜 -FINAL-

プログラム 12月2日から病気で外科手術を受けるため入院しました。そのため、辛島美登里のクリスマスコンサートは、今年は聞きに行けないかな、とあきらめていたのですが、手術後の経過も良く、予定よりも早く12月18日退院することができ、コンサートのチケットを無駄にすることなく聞きに行けることになりました。当初の予定では早くてもクリスマス前後の退院の予定だったので、退院する時に病棟の医師に「22日に池袋までコンサートを聴きに行っても良いか」と尋ねてみたのですが、医師の答えは「行っても良し」でした。それで、安心してコンサートに行ってきました。
 とはいうものの、12月9日手術してまだ2週間もたっていないので心配でした。最近はだいぶ傷も癒えてきたのか、傷が少し痒いように感じてきました。痛痒い感じです。恐る恐るといった感じで歩きながら、電車に乗って池袋まで行ってきました。


 今回のコンサートのタイトルにはFINALと入っていますが、オーケストラと一緒に演奏するクリスマスコンサートは10回目の今回で一区切りとして最後にするそうです。
 いつものように休憩をはさんだ2部構成ですが、今回の1部は、今までの9回のオーケストラコンサートを振り返る趣向となりました。
有料プログラム クリスマスコンサートでは、毎回のようにゲストが参加して、辛島美登里の音楽世界にスパイスを効かせてきました。今日は、その中の一人、オカリナ奏者・宗次郎が再びステージに参加しました。宗次郎がゲスト出演したのは、2004年のクリスマスコンサートでした。その年は、毎年一緒に行っている友人が都合で行けなくなり、チケットを譲ってもらい家内を連れて行った思い出があります。
 1部では、同じく2004年に辛島美登里がピアノ演奏した千住明作曲のテレビドラマ『砂の器』の劇中曲『宿命』を、今年再び演奏しました。今回は作曲者千住明の指揮で演奏されました。
 辛島美登里の衣装は、1部は濃いピンク色のドレスでした。2部は純白のドレスに衣装替えしてきました。
 2部は、森山直太朗をゲストに迎え、2部の半分以上の曲に森山直太朗が演奏に加わりました。
 体全体を使い、オーバーアクションで歌う森山直太朗の歌は、その曲に込められたメッセージの強さを感じさせました。伝えたい「こころ」を持っている歌い手なのだと思いました。
 クラシックコンサートに足を運ぶことなどめったにない自分ですので、この東京芸術劇場に来るのも、この先もうないかもしれないなぁと思いながらホールを後にしました。 

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2008年11月24日 (月)

本場インドカレーの店 『MOHAN』 (モハン)

日替わりカレー・ほうれん草とチーズのカレー日替わりカレー・ナンとサラダとヨーグルト
Dscn4496_2 連休最終日、町田に買物に出ました。ランチは109の5階にあるMOHANでインドカレーを食べました。
チャイ
MOHAN(モハン) 住所:町田市原町田6-8-1 109町田 5F TEL:042-7069-2095

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2008年11月22日 (土)

杵屋 八重洲北口店

杵屋杵屋
 帝劇の帰り、ぶらぶらと東京駅まで歩いて来て、八重洲地下街の杵屋で、うどんを食べました。
杵屋 八重洲北口店
東京都中央区八重洲2-1
八重洲地下街北1号B1
TEL:03-3274-5817

 昼食には遅すぎて、夕食には早すぎる、中途半端な時間でした。朝食が遅くて、昼食は帝劇のロビー売店で買って食べた豚まんだけだったので小腹が減ったのでうどんを食べることにしたのでした。

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2008年11月16日 (日)

うなぎ・日本料理 うな俊

うなぎ・日本料理 うな俊うなぎ・日本料理 うな俊
うなぎ・日本料理 うな俊
うなぎ・日本料理 うな俊うなぎ・日本料理 うな俊
うなぎ・日本料理 うな俊
 家族が集まって、父の誕生日祝いの会食しました。
■父の誕生日祝い:2007年2006年2005年2004年

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『エリザベート』 涼風真世 山口祐一郎 石川禅 伊礼彼方 帝国劇場

『エリザベート』プログラム たぶん今年最後となるミュージカル観劇に行ってきました。今日観てきたのは『エリザベート』。ダブルキャストとなっている配役の俳優女優は、エリザベートが涼風真世、死の帝王トートは山口祐一郎、オーストリア皇帝は石川禅、ルドルフは伊礼彼方という組み合わせでした。
 初めて見る演目なので、演技や歌の技巧を味わうというよりも、演劇を楽しむ方にウェイトが占めました。物語として面白く楽しめました。天真爛漫のおてんば娘が、王子様に見初められて妃になる。いつの世も変わらぬ少女の夢のひとつなのでしょうか。女性に愛される物語なのかもしれません。そう思って見ていると、姑との確執や夫の女遊びなど、ロイヤルファミリーの物語というよりは、うんと庶民的な夫婦と家族の物語のようにも読めます。
 2幕に入り、エリザベートが皇太后から実権を奪い、独裁的になってゆくにつれて、主人公エリザベートへの感情移入が少しさめてしまいます。皇太子ルドルフとフランツ・ヨーゼフ皇帝との確執も、際立たずストーリーが散漫になってしまったように感じました。オーストリアの人々にとっては、身近で説明の要らないエピソードなのかもしれませんが、異国の日本人には説明を受けないとルドルフの人物像の輪郭がぼやけてしまっていたように感じました。
『エリザベート』本日の出演 主役、涼風真世は素晴らしかったです。少女から晩年まで、その成長と時間経過をしっかりと歌い分けているのを感じました。さすが宝塚、そのあたりの技量は申し分ないということでしょうか。少女の演技をしても、決して無理がなく、可愛らしささえ感じました。
 死の帝王トート役の山口祐一郎。金髪の長髪の、往年のロック歌手のような出で立ちの冥界の王は、山口祐一郎のはまり役かもしれません。キャラクターに違和感がなく、少しナルシスティックな雰囲気は、山口祐一郎にピッタリでした。
 石川禅のヨーゼフ皇帝も、とてもよい雰囲気を出していました。皇太后に牛耳られどこか頼りなささえ感じる皇帝を、迫真の演技で演じていました。
 ダブルキャストのキャスト表を観て、自分のベストの組み合わせはヨーゼフ皇帝は鈴木綜馬で、ルドルフは浦井健治だと思っていたのですが、イープラスの貸切公演先行販売が先にあったため今日の公演のチケットを申し込むという日和見に出てしまったのでした。しかし、石川禅のヨーゼフは「当たり」だったのではないかと思います。
 しかし、ルドルフは浦井健治を見たかったなぁ。伊礼彼方は、私の期待には応えてくれませんでした。意地悪な見方をしていたのかもしれませんが、ダンスもアンサンブルと合って無く、アンサンブルの方が格段に決まってきました。歌も、私の期待する声質とは違い、浦井健治ののびやかな美声には遠く及びません。
 村井国夫がエリザベートの父親役です。ミュージカルの舞台で村井国夫を観るのはずいぶんと久し振り、記憶が間違っていなければ『レ・ミゼラブル』のジャベールを演じていたのを観たのが最初で最後だったのでは。エリザベートとのデュエットは秀逸でした。デュエットで高域の声に切り替わる技術が自然で素晴らしく、名優の芸を見せてもらったと感じました。
 そして実はこの人が主役なのではないかと思えるほどずっと出ている高島政宏、テロリスト・ルキーニ。シニカルに、舞台の上の物語を眺めつつ、狂言回し的役回りで「ナレーション」的説明をしつついろいろな役になって舞台に登場してきます。余人をもって代えがたいと思うほど役にはまっていました。この役を他の役者に演じさせるとしたら誰が良いでしょう。簡単には思いつきません。
帝国劇場 『エリザベート』 イープラス貸切公演でした。そのためカーテンコールの最後に、涼風真世と山口祐一郎がひと言づつ挨拶しました。昨日の公演が通算700回めの公演だったこと、ダブルキャストでいろいろな組み合わせがあるのでぜひ再び劇場に足を運んでほしい、などと話した涼風真世にたいし、山口祐一郎は「昨夜の700回記念公演のカーテンコールでは、ずっと演じ続けてきた人に挨拶の順番がまわり、自分には挨拶の順番が回ってこなかった」などとぼやいて、相変わらず変な挨拶をする人です。
 1幕12時から1時15分まで。2幕1時45分から3時5分までの予定で、ほぼ予定通りに上演されました。

今日の出演者
エリザベート涼風真世トート山口祐一郎
フランツ・ヨーゼフ石川禅ルドルフ伊礼彼方
ゾフィー初風諄少年ルドルフ田川颯眞
ルイジ・ルキーニ髙嶋政宏ルドヴィカ春風ひとみ
マダム・ヴォルフ伊東弘美マックス村井国夫
シュヴァルツェンベルク侯爵阿部裕リヒテンシュタイン伯爵夫人小笠原みち子
ヴィンディッシュ河合篤子グリュンネ伯爵治田敦
トートダンサー飯田一徳佐々木信彦遠山裕介遠山大輔
柴一平白髭真二西田健二東山竜彦
中山昇松澤重雄大谷美智浩大江尚毅小原和彦
KENTAROさけもとあきら篠原功生砂川直人武内耕
谷口浩久俵和也藤森徹森田浩平横沢健司
一倉千夏家塚敦子柏木ナオミ樺島麻美木村晶子
久路あかり栗原朗子 後藤藍谷合香子中山旦子
茉莉杏南海まり 

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2008年10月27日 (月)

ペプシホワイト

ペプシホワイト スーパーで新製品の特売として売っていました。期間限定の商品のようです。カルピスソーダのような味を想像して飲んでみたら、全然違いました! コーラ風味なのでしょうか、少し「くせ」のある風味です。


■SUNTORYニュースリリース:「ペプシホワイト」期間限定発売 ― 爽やかなヨーグルト風味の“白いペプシ”が新登場 ―

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『こんな日本でよかったね』 内田樹著

『こんな日本でよかったね』 内田樹著 ブログ「内田樹の研究室」を再構成した本でした。知らないで買ってしまいました。知っていたら、買わなかったかも知れない……。


 この本の中で最も印象的で、読後も何度も頭の中で反芻しているのが、『コミュニケーション失調症候群』(p216)の中の次の部分です。
メッセージの受信者には「複数の解釈可能性のうちから、自分にとって最も不快な解釈を選択する権利」が賦与されているということである。
 コミュニケーション感度の高い人間とコミュニケーション感度の低い人間のどちらがこの権利を活用することになるのか、想像することはむずかしいことではない。
 結果的に私たちの社会はこれから自分宛てのメッセージが含む複数の解釈可能性の中から、自分にとって最も不快な解釈を選択することを政治的に正しく、知的なふるまいとみなす人間たちを量産してゆくことになるだろう。
 「自分の周りには『悪意』を持った人しかいない。自分の周りの人たちの行動の裏には、自分に対する悪意がある」 今の世の中、そう考えがちなのかも知れない。自分を振り返っても、自分のまわりの人間がとった、自分にとって不快な行動は、「自分に対する敵意が潜んでいるのだ」と考えがちのような気がするのです。でも、「悪意がある」という判断は、正当で客観的なのだろうかと疑ってみると、客観的でないような気もします。
 満員電車の通勤電車の中で「いさかい」を起こしているのを、よく見かけます。他人事ではなく、自分自身も、他人のちょっとした行動に、ムカッとすることがあります。他人が自分のことを振り返って見た、ただ後ろが気になって振り向いただけかもしれない状況でも、「睨みつけられた」と思うことがあります。なぜでしょう。
 そして、この「自分宛てのメッセージが含む複数の解釈可能性の中から、自分にとって最も不快な解釈を選択する」というのは、「自分以外はみんなバカ」とういのと同根の心理なのではないかと思うのです。

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2008年10月26日 (日)

午後の紅茶 SPECIAL ジンジャーレモン (はちみつ仕立て)

午後の紅茶 SPECIAL ジンジャーレモン (はちみつ仕立て) スーパーで試飲販売していたので、一口飲んでみました。試飲販売の販売員のお姉さんが美人だったので(!)、2本買い求めました。CMを見て気になっていました。
 でも、期待したほど、しょうがの味はしません。普通のレモンティーとあまり変わらないような感じがしました。それって、私が微妙な味がわからないだけですか? 
 ところで、このペットボトル、容量が460mlでした。500mlではないのですね。これって、実質的値上げ?

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2008年10月19日 (日)

『CHICAGO』 米倉涼子 和央ようか 河村隆一 赤坂ACTシアター

Dscn4388 赤坂ACTシアターでミュージカル『CHICAGO』を観てきました。
 レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼダ=ジョーンズ、リチャード・ギアで映画化された時に、映画版を見ました。と言っても映画館には足を運んだわけではなくて、DVDの発売を待ち構えて発売と同時に買って、見たのですが。映画版の、リアルな世界と空想の舞台の世界を行き来する演出は斬新で、舞台版のオリジナルのミュージカルは、いったいどんな風になっているのだろうと興味を持っていました。
 今回、日本人キャストによる上演があると知り、迷わずチケットを購入しました。


『CHICAGO』プログラム・ケース アンサンブルのスタイルの良さと、ダンスの格好良さが抜群です。女性のスタイルの良さは言うまでもないですが、男性のひきしまった筋肉美も格好良いです。フォッシースタイルというダンスだそうですが、動きを抑えたダンスもまた趣があるなぁと思いました。
 主役、米倉涼子も、スタイル抜群です。さすが「女優さん」です。演技が文句なしであるのはもちろん、歌もダンスも頑張っていました。
 映画版のレニー・セルウィガーが演じたロキシー・ハートに比べると、ちょっと馬鹿さ加減が足りない感じがしました。映画版のロキシー・ハートは、少しおバカだけれど、かわいい女という風に感じましたが、米倉涼子のテレビでのイメージが残っていて、米倉演じるロキシー・ハートは「ホントは私は賢いのよ」という雰囲気を感じてしまいました。
 和央ようかは、この舞台で初めて知りました。宝塚の男役のトップスターだった女優さんだそうです。そのことを知って舞台を見ていると、歌が宝塚の男役風の歌い方が随所に現れていました。
 河村隆一は、歌手だけに歌は上手ですが、ミュージカルの歌としては表情に乏しいのではないかと思いました。キャラクターもあまり役作りがされていない感じで、素の河村隆一なのではないかと思ってしまうようなところがありました。正義や真実よりも金や名声が大事というダーティーな部分が、あんまり際立っていませんでした。もっとギラギラとあくどい感じが出たらよかったと思いますが、どうでしょう。
 大澄賢也は、一幕終わってどこに出ていたかわかりませんでした。二幕になってやっとロキシーに殺されたフレッド・ケイスリーが大澄賢也だったことがわかりました。気が付いてから注目してみると、さすがに大澄賢也のダンスは素晴らしかったです。
 看守のママ・モートンを演じた田中利花は、映画版のママ・モートンほどあくどいキャラクターではなかったのですが、あとになってプログラムを読んでいたら、そのキャラクターは演出家の意図したものだったようです。存在感のあるキャラクターであったことには違いがありません。
米倉涼子和央ようか
 プログラムは2500円。4分冊でケースに入っています。ケースのデザインが2種類あって、中身は同じだということでしたので、私は上の写真の黒地に赤文字のケースに入ったプログラムを買いました。もう一種類の方は赤地に黒文字です。プログラムの4分冊の構成は、米倉涼子、和央ようか、河村隆一の紹介が、各1冊づつの別冊になっていて、通常の物語や解説などと3人以外のその他の出演者の紹介などが載っているプログラムと分かれています。
河村隆一プログラム
 その他、グッズもいろいろなものが売っていましたが、私はエコバッグ1000円を買ってしまいました。(いつ使うんでしょう?!)
『CHICAGO』チケット 今日の席は2階席。右側のブロック。D列なので前から4列目です。まぁ、観難くはなかったのですが、役者の表情はオペラグラスを見ないとよくわからないぐらいの距離でした。もう少し近くから観たかったです。残念。
出演
ロキシー・ハート米倉涼子ヴェルマ・ケリー和央ようか
ビリー・フリン河村隆一看守ママ・モートン田中利花
フレッド・ケイスリー大澄賢也エイモス・ハート金澤博
メアリー・サンシャインH.Masuyamaフォガーティ巡査長/判事中尾和彦
陪審員黒須洋壬ハリソン坂本まさる
アーロン大谷健ハリー神谷直樹
廷吏坂元宏旬スウィング那須幸蔵
スウィング仙名立宗ごんどうけん
リズ森実友紀アニー原田薫
ジューン濱中優美ハニャック白木原忍
モナ宮菜穂子ゴー・トゥ・ヘル・キティ杵鞭麻衣
スウィング石塚智子スウィング鴨志田加奈

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2008年10月13日 (月)

佐原の大祭 山車

佐原の大祭 山車佐原の大祭 山車
佐原の大祭 山車佐原の大祭 山車
佐原の大祭 山車佐原の大祭 山車
佐原の大祭 山車佐原の大祭 山車
佐原の大祭 山車佐原の大祭 山車
 同じ山車に何度も出会うのに、出会わない山車には一度も出会わなくて、結局全部の山車は見られませんでした。

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佐原の大祭 観光渡し船

佐原の大祭 観光渡し船佐原の大祭 観光渡し船
佐原の大祭 観光渡し船佐原の大祭 観光渡し船
佐原の大祭 観光渡し船佐原の大祭 観光渡し船
 川面を渡る風が、とても心地よく、快適な時間を過ごしました。
 前々からこのような船に乗ってみたいなぁと思っていました。
 乗ってみたら、どこか既視感が……。去年のオランダ・ベルギー旅行ブルージュアムステルダムの運河めぐりと似ているような……。

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