「精神障害」は「心的障碍」 兵庫・芦屋のNPOが改称を働きかけ
2009/02/14 00:51更新
このニュースに関連したブログ
記事本文
ネガティブなイメージが強い「精神障害」の呼称を「心的障碍(がい)」に改めようとする運動に兵庫県芦屋市のNPO法人が取り組んでいる。すでに趣旨に賛同した同市社会福祉協議会がアイデアの一部を取り入れ、通達文書に「心的障がい」を使い始めるなど、その輪は広がりつつある。同法人は今後、行政や福祉団体に積極的に働きかけていくといい、「精神障害は誰もがかかる可能性がある病気。名前を改めることで正しい理解にもつながる」と訴えている。
関連記事
記事本文の続き 呼びかけているのは精神障害者の社会復帰を支援する「芦屋メンタルサポートセンター」。
厚生労働省などによると、平成14年度は約258万人だった国内の精神障害者の数は17年度には約303万人に増加。仕事や家庭でのストレス増などが主な原因とみられ、鬱(うつ)や神経症障害といった「心の病」も精神障害に含まれる。
一昨年、「神経衰弱および抑鬱(よくうつ)状態」と診断された大相撲の横綱朝青龍もその一例で、同センターの豊田徳治郎副理事長は「誰でもかかる可能性があり、適切な治療で完治できる」と指摘する。
ただ、精神障害者=危険な存在と認識する人が多く、「言葉のイメージが悪く、認めたがらない」(同副理事長)のが現状だ。
この意識を変えようと、同センターは「心的障害」に呼称を改めることを提唱。昨年11月に約330人を対象に行ったアンケート調査では「精神障害」について66%が「不適当で改称が必要」と回答し、代替呼称として「心的障害」を68%が支持する結果が出た。
また、同センターは「障害」の「害」もイメージが悪いとして「妨げる」などの意味の「碍(がい)」に改めるよう提唱。戦前は「障碍」と記されたこともあったといい、3月には「碍」を常用漢字にするよう文化庁に申請する。
豊田副理事長は「精神障害は決して他人事ではない。精神分裂症が統合失調症と改称されたように、『心的障碍』と改めるべきではないか」と話している。
牧里毎治・関西学院大学教授(地域福祉学)の話「良い言葉だ。精神障害という言葉には悪いイメージがすり込まれ、偏った見方を持つ人が多い。ストレスを感じている人は多く、精神障害者の数は今後も増えていくと思うが、名前を改めることで受け入れやすくもなる。正しい理解について社会に一石を投じる役割もあり、意味のある取り組みだ」
関連ニュース
タイトル | 更新日付 | 補足情報 |
---|---|---|
市立小で震災を語り継ぐ授業 兵庫・芦… | 12/22 21:11 | |
阪神・石川が入籍「笑顔でいられる家庭… | 02/12 14:06 | |
福岡・芦屋町教委も小中学生の携帯禁止… | 01/20 09:00 | |
【法廷から】テレクラで出会った男女の… | 02/11 11:44 |
このニュースのブログエントリ
イザ!ブログ
-
言葉があるために差別が生まれるわけではない
- [考えるhilco]
- 今までに様々な言葉が差別を助長するなどして別の言葉に言い換えられてきた。 しか…
hilcoさん
-
嫌な話だ
- [m@sonson_2]
- 勝手に言葉を弄んで自己満足しないで欲しい。 「言葉狩り」と「差別」を助長してる…
sonoraoneさん
-
Mind's Scape ~ 聖なる夢
- [Verse]
- 時を越え 漂いはじめた夢のかけら 地球をやがて灰色に覆う 盾と鎧とを身に纏い 夢…
passionさん
-
「しょうがい」
- [みんな昔は子供だった]
- 本当は、こんなのどっちでもいいのだけどね。 呼び方を変えたって「○○○○」年寄…
ipisuさん