下品な言葉遣いがまん延する韓国社会(上)
時と場所、老若男女問わず言いたい放題の世の中
品格を失った政治家、放送関係者、インターネット、映画などの影響
放送関係用語のガイドラインを新たに定める必要性
言葉が変わりつつある。それも悪い方向へと。小学生から芸能人、政治家に至るまで、年齢や性別に関係なく、一般大衆が好き勝手に言葉を発しているからだ。自分の感情を好き勝手に表現する言語の低劣化傾向は、一部の学生や暴力団などの特定階層ではなく、国民の喜怒哀楽を表現する日常の言葉遣いにまで及んでいる。
◆テレビやインターネットが下品な言葉の普及源
- イラスト=チョン・インソン記者
子供たちが日常的にやりとりする表現は、聞くに耐えないものばかりだ。インターネット上に広まる正体不明の言葉を使い、刺激的な書き込みを行ったり読んだりすることに慣れてしまった子供たちにとって、「正しい表現」というのはもはや自分たちが使うべき言葉を意味するものではない。
子供たちがこれらの表現に接する背景には、言うまでもなくテレビやインターネットの存在がある。インターネットでの最近の検索ランキングには「芸能人が使う下品な言葉」が上がっている。最近は韓国で最高の人気を誇る歌手イ・ヒョリが、番組で下品な表現を使ったとして問題になった。放送局では「声紋を細かく分析したところ、別の意味の言葉を使っていたことが分かった」としているが、それを信じる人はほとんどいない。「下品な言葉を使えば人気が出て、注目も集まる」というのが放送業界での新たな傾向になりつつある。
年齢に関係なく家族が共に視聴するMBCのバラエティー番組『無限挑戦』や、KBS第2のバラエティー番組『ハッピーサンデー』の人気コーナー「1泊2日」、SBSのバラエティー番組『日曜日が好き』の人気コーナー「ファミリーが現れた」など、いわゆる「リアル・バラエティ・ショー」と呼ばれる番組は、まさしくため口、低俗な言葉、隠語などの教科書だ。これらの番組では、「礼儀」以外は何でも許される。芸能人同士で「おい、お前」といったやりとりは当たり前で、「どうしようもない人間」「使い道のない人間」など、人格を冒とくするような表現や、「黙れ」「この野郎」などの暴言も普通に使われる。それ以外の番組でも、「イヌのようなヤツ」「死ね」「女を生で口にする」など、あまりにも下劣な言葉が繰り返し使われる。放送通信委員会の集計によると、MBCのバラエティー番組『明朗ヒーロー』では昨年10月に放送された2回分で、何と280回もの望ましくないため口や低俗表現が登場した。これらは字幕によりさらに効果が倍増する。
パク・ウンジュ記者
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