小川道雄・熊本労災病院長の講演「医療の崩壊と再生」が14日、熊本市黒髪の熊本大であり、開業医や医療スタッフら約80人が熱心に耳を傾けた。
小川院長は、医師の多くが患者から暴言や暴行を受けており、医師不足のせいで長時間勤務を強いられているという現状などを指摘。「高い志がなければやっていけないが、過剰な要求が続けば、やめてしまう医師も出てくる」と懸念を示した。
社会問題化しているる“患者のたらい回し”については「(医師不足などで)病院は受け入れたくても受け入れられない。医療システムを変えていく必要がある」と話した。【遠山和宏】
毎日新聞 2009年2月15日 地方版