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韓国全土で長引く冬の干ばつ(上)

江原道太白市「水を支援して」各地に呼びかけ

慶尚南道の島々「飲み水ない」急きょ給水船を手配

全羅道「50ミリの降水量なければ農業被害も」

 全国的な干ばつが続く中、多くの地域住民たちが不便な生活を強いられている。慶尚南道南海地域における昨年9月から今月初めまでの降水量はわずか24ミリだった。例年なら429ミリに達する。全羅北道でも昨年9月からの降水量は107ミリで、前年の17.2%にとどまっている。

 全羅南道新安郡の曾島、莞島郡の甫吉島・蘆花島などでは「一日給水、六日間断水」という状況が続いている。全羅北道南原市・完州郡・鎮安郡など東部山間地域や島にある134地区は、簡易上水源である谷の水も枯渇した。忠清南道公州市では、近所の家から井戸水を分けてもらう光景がよく見かけられるようになった。一日の給水が3時間に制限されている江原道太白市は、全国に向けて「水を支援してほしい」と訴えた。

◆干ばつの状況

10日に江原道江陵市を視察した李明博(イ・ミョンバク)大統領への主な報告事項は「干ばつ」だった。江原道で干ばつが最も深刻な太白市の場合、昨年の降水量は例年の32%、一昨年の27%にとどまっている。このため先月には洛東江の源泉「黄池」から初めて取水が行われた。

 江原道南部地域の広域上水源である関東ダムの貯水率は22.2%に急減、太白市・三陟市・旌善郡の給水量は50%に減った。このため同地域では2万5000世帯・約6万5000人が給水制限の下、給水車などに頼っている。関東ダムの場合、4月末までに一定量の雨が降らず、低水位以下(91万 2000トン)になると、水の供給が不可能になる。昨年9月から雨がほとんど降っていないことから、白頭山脈の三水嶺から関東ダムまで約20キロを流れる骨只川は干上がった。太白市のパク・チョンギ市長は「水を支援してほしい」と全国に訴えた。

太白=イ・ヒョクチェ記者

光州=キム・ソンヒョン記者

釜山=クォン・ギョンフン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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