経済
神戸空港、3割「使わず」 県内主要61社アンケート
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神戸空港が十六日で開港三年を迎えるのを前に、神戸新聞社が兵庫県内の主要企業に利用についてアンケートしたところ、神戸市が建設目的の一つに掲げた「地方都市間の交流拡大」とは逆に、主に使う路線として羽田が約九割を占めるなど、東京との往来が利用の大半を占めている実態が明らかになった。また、空港を「ほとんど使わない」と答えた企業が三割を超えた。
アンケートは神戸・阪神間から姫路・西播にかけての県南部(淡路島を除く)に本社機能を構え、全国に事業展開する企業から七十二社を抽出。一月下旬から二月初めに利用状況やその理由などについて質問用紙を配布し、六十一社(84・7%)から回答があった。
「ときどき使う」は二十五社(41%)で最多。「よく使う」は十五社(25%)、「ほとんど使わない」は二十一社(34%)に達した。
「使う」とした企業の利用路線では、九割にあたる三十六社が「羽田」と答えたが、「仙台」「鹿児島」「那覇」はいずれも一社だけで、地方路線は低迷。羽田の次に多かった「札幌」も四社と少なく、都市部と地域路線との利用状況の明暗が浮き彫りになった。
神戸空港を使う理由(複数回答)では「会社や社員宅から近い」が56%と最も多かった。次いで「アクセスが便利」の24%で、都心部に近い立地が評価された。同空港利用促進協議会に加入していることなどから「社として奨励」という回答も9%あった。
使わない理由(複数回答)では「(出張は)伊丹や新幹線が定着」が62%で最多。「早朝や夜など使いたい時間帯の便が少ない」との回答も多かった。
今後の改善点(複数回答)については「増便や新路線の開設」を求める声が三十二社で最も多く、夜の羽田発や朝の神戸発の増便を求める声が目立った。国際線就航を望むのは十一社にとどまった。(末永陽子)
(2/15 10:30)
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