築地市場(中央区)の移転先・豊洲地区(江東区)の土壌汚染問題で、日本環境学会(会長・畑明郎大阪市大大学院教授)などは14日、文京区内で記者会見を開き、都の技術会議が発表した汚染物質除去工法を批判する声明を出した。
会見には、畑会長や日本科学者会議公害・環境問題研究委員会委員長の神戸秀彦・新潟大教授らが出席。(1)技術会議が非公開のため内容を検証できない(2)除去工法に効果があるか検証する実験をしていない(3)除去工事費の積算根拠が示されていない--などとする声明を読み上げ、「移転計画自体をやめるべきだ」と訴えた。同会は16日に都知事に声明文を提出する。【江畑佳明】
〔都内版〕
毎日新聞 2009年2月15日 地方版