■VMware Fusionが備える3種類のネットワーク接続設定
(2)ブリッジ接続
仮想マシンをネットワーク上のコンピュータとして公開したい場合は、ブリッジ接続を使用します。
ブリッジ接続の仮想マシンは固有のIPアドレスを持ったコンピュータとしてMacと同じネットワークに接続されます。そのため、仮想マシンはネットワーク上で独立した端末として扱われ、仮想マシン間や仮想マシンと外部マシン間で自由な通信が可能です。また、仮想マシンのリソース(共有フォルダなど)を公開したり、ネットワーク上に公開された共有フォルダやプリンタなどが利用可能です。
Macがネットワークに接続されていない場合は、仮想マシンのネットワークも無効になります。そのためMacのネットワーク設定を変更した場合においても、仮想マシンのネットワーク設定も変更する必要があります(オフィスでは有線LANやAirMacの無線LANを使用していて、外出先での使用時にモバイル機器に切り替えた際など)。
仮想マシンはネットワーク上に公開されるため、ファイアウォールやウィルス対策の設定が必須となります。さらに、会社のネットワークに接続する場合は、会社のネットワークポリシーに従った設定を、仮想マシンに適用する必要があります。
仮想マシンにIPアドレスを自動的に割り当てる場合は、ネットワーク上にIPアドレス自動割当(DHCP)機能を持つインターネット接続ルータが必要です。(ブロードバンドルータは通常IPアドレス自動割当機能を持っています)
【ブリッジ接続を利用した仮想マシンの用途例】
1.ネットワークに公開する仮想マシンとして
・仮想マシンのフォルダを共有フォルダとして公開する。
・Windows用ネットワークゲームを使用する。
2.外部からアクセス可能なサーバとして
・テスト用Webサーバ
・テスト用DBサーバ