平成21年2月10日

各  位

株式会社エキスポランド
取締役社長 清水忠一

 
民事再生手続の廃止及び破産手続への移行に関するお知らせ

 

 当社は、平成21年2月9日開催の取締役会において、平成20年10月28日付けにて、大阪地方裁判所に申し立てを行いました民事再生事件(平成20年(再)75号)の廃止の上申書を大阪地方裁判所に提出することを決議し、同日、民事再生手続事件の廃止の上申書を大阪地方裁判所に提出し、同月10日付けにて、民事再生手続事件の廃止決定を受けましたので、下記のとおりお知らせ致します。
 なお、約1ヶ月後には破産手続き開始決定が発令され、破産手続きに移行される予定となっております。
 関係各位におかれましては、民事再生手続申し立てに続いて、多大なるご迷惑をおかけする事態となりましたことにつき、改めて深くお詫び申し上げます。

 

 

1.民事再生手続きの廃止に至った経緯
 当社が民事再生手続開始の申し立てに至りました経緯につきまして、平成20年10月29日付け『民事再生手続開始申し立てに関するお知らせ』(http://www.expoland.co.jp)に記載のとおりであります。
 その後の経過におきましては、債権者の方々のご協力をお願いするとともに引き続いて支援企業を募り、エキスポランド運営への参画をお願いし、折衝を重ねてまいりました。
特に、府市民の皆様をはじめ多くの方々に安心、安全、信頼に立脚した憩いと安らぎの遊園地を提供すべく、全力を投じて再建に努めてまいりました。
しかしながら、エキスポランド遊園地の置かれた基盤と状況は厳しく、支援企業の参画も整わず、民事再生の廃止のやむなきに至ったのであります。
 当社は、日本万国博覧会終了後、エキスポランドの管理運営会社として発足し、博覧会当時を含め35年間延べ8,300万人ものお客様をお迎えして、これまで魅力ある文化的催事や季節毎に話題性のあるイベントを開催するとともに、遊戯機械の新設・入れ替えなどを行って堅実な経営を進め、万博記念公園全体の繁栄はもとより、地域の活性化に多大な貢献をしてきたと自負いたしておりましたが、平成19年5月5日に起こした人身事故は、それらを一瞬にして、マイナスに転化してしまいました。ご遺族、負傷者並びに関係者の皆様には改めてお詫び申し上げる次第です。
 尚、ご遺族並びに負傷者の方々に対しましては、現在、でき得る限りの誠意を尽くした対応をさせて頂いております。また、労使関係におきましても、従業員の協力を得ながら、円満に解決いたしております。
 以上のとおり、当社は民事再生手続きにおける再建を断念せざるを得なくなったことをお知らせ申し上げます。

 

2.負債総額(平成21年2月1日現在)
 15億円

 

3.今後の見通し
 民事再生手続きの廃止決定とともに、民事再生事件において監督委員でありました塩路広海弁護士が保全管理人に選任され約1ヶ月後には引き続き、破産管財人に選任される予定であります。
 今後、裁判所及び保全管理人、破産管財人の下、破産手続きが進行することになりますが、エキスポランド園内及びその他の委託管理施設の保全、処理、計画につきましては、保全管理人、破産管財人と独立行政法人日本万国博覧会記念機構の協議に基づき、実行されるものと思います。
 皆様には、多大なるご迷惑をおかけいたしましたことにつきまして、重ねまして心よりお詫び申し上げます。

以上

 

 

(ご参考 )

 

1.民事再生手続廃止及び保全管理人選任の概要

 @民事再生手続廃止及び保全管理人選任決定

             平成21年2月10日
 
 A保全管理人      塩路広海 弁護士
            <問い合わせ先>
            塩路法律事務所
             TEL 06-6634-5881
             FAX 06-6634-5885

2.会社の概要

 @商号        株式会社エキスポランド
 A所在地       吹田市千里万博公園1番1号
 B設立年月日     昭和46年10月1日
 C代表者       清水忠一
 D資本金       1億円
 E発行株式総数    20万株

 

以上