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カルデロンのり子さんの日本在留を認めるべきか? [気になるニュース]

カルデロンのり子さんを皆様はご存知ですか?

2月13日、ニュースにもなり、
それ以前から多くの報道で伝えられているので、
名前と置かれた立場を知っているという方は多いと思います。

2009年2月13日、東京新聞夕刊。
《カルデロン・のり子さん一家 両親の在留認めず》
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009021302000211.html

《強制退去処分を受け、一時滞在の仮放免期限を迎えた日本生まれの
フィリピン人カルデロン・のり子さん(13)=埼玉県蕨市立第一中学一年=の
両親について、東京入国管理局は十三日、在留特別許可を認めない方針を伝えた。》

これまでの経緯をまとめると、
のり子さんの父アランさん(36)は、平成5年に、
母サラさん(38)は、平成4年に、
それぞれ他人名義のパスポートで日本に不法入国。

平成7年に、のり子さん誕生。

ずっと日本で生活。

平成18年7月、サラさんが路上で職務質問を受け、
入管難民法違反で現行犯逮捕。
サラさんは裁判で有罪判決。
不法滞在のため国外への退去強制命令。
退去強制命令取り消し訴訟敗訴確定。
(一審・二審敗訴。2008年9月に最高裁は上告棄却で敗訴確定)
退去命令を実施。

1ヶ月毎に期限を切って入管が滞在を許可。
改めて両親には滞在許可を出さない方針で、
今月2月27日までに退去することを求められている。

法務大臣の裁量で、在留特別許可を認める制度あり。
当局は、のり子さんだけの在留特別許可を認める
可能性があることを示唆。

《【関連】子の権利 入管規制より上 両親の在留認めず 不法滞在に厳しい目》
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009021302000205.html

○カルデロンさん一家のような家庭は、日本全国に500組。

○在留特別許可の判断基準:両親が不法滞在者の場合、
                  生まれた子の日本での成育期間が重視。

許可が認められた場合:(入管白書)
   不法滞在者でも認められている。
   その場合、日本人と結婚。日本人との間に子がいる場合など。

この記事にもあるように、海外では、たとえ滞在に関する基本的な法を
犯した人間であっても、滞在歴が長く、その間に重罪な犯罪を犯していない
などの条件を満たせば、前非を問わず、特別に在留許可を与える
アムネスティという制度があります。

(amnestyはもともと恩赦、赦すという意味。不法滞在など、
 滞在資格がない場合でも、それをリセットすることを指す。
 滞在を認めるという措置を取る場合もあれば、国内滞在を認めないが、
 刑事、行政罰を問わず、国外退去を促すのみという場合もある)

不法滞在ながら、それ以外の面では平穏な市民生活を送っている
外国人も多く、日本の労働市場は、その上に成り立っている部分もあります。

そうした人たちを認めることは、日本の社会の利益になると
おっしゃる田中教授のような方もいらっしゃいます。

これを日本の社会、国民が受け入れるかどうかでしょうね。

移民国家であるアメリカでも大規模な反対運動が起こっている位ですから、
日本で、すんなりとこの制度が受け入れられるのは難しいかもしれません。

このアムネスティ制度が実質上、法務大臣の裁量で
代替させられているのが、日本の現状です。

時代を遡れば、日本でも、違法に入国、
不法滞在してきた人々の滞在を
大量に認めた事例があります。

それは戦後のいわゆる
在日朝鮮、韓国人の方々への措置です。

朝鮮半島から、様々な手段で密航し、不法入国してきた、
韓国・朝鮮人に対し、日本社会への定着を理由に、
人道的な見地から在留特別許可を与えているのです。

この事例と、現在、争われているカルデノンのり子さん一家や、
不法滞在外国人の例を一緒にできるのかどうかということは、
ありますが、問題を考える上での一つの基準にはなりますね。

関連記事。
2009年2月11日、読売新聞。
《在日韓国人の強制退去、韓国側が拒否…70年代外交文書で判明》
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090211-OYT1T00976.htm

2009年1月13日。元ネタ、産経新聞。
《不法滞在者にヤミ指南 「職質逃れマニュアル」出回る》
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/211841/

カルデロン一家の支援者の方のブログ。
カルデロン・アラン・クルズ一家に在留特別許可を!
その中に一家の弁護士の声明が。
2008年12月2日。
カルデロン一家への支援のお願い
http://blog.goo.ne.jp/izumibashilaw/e/79205ba093cc070798b5e603c4b39c49

資料。
警備情勢の推移
不法入国・不法滞在に係る諸問題。
http://www.npa.go.jp/kouhousi/biki2/sec02/sec02_08.htm

《昭和20年代から30年代にかけては、韓国からの不法入国事件が最も多く、
摘発された事件の大半を占め、特に21年には朝鮮半島からの不法入国者が
後を絶たず、1万7、000人以上を検挙しました。》
 
法務省入国管理局。
《第2次出入国管理基本計画の策定について》
http://www.moj.go.jp/PRESS/000300-2/000300-2-1.html

《 (イ) 不法滞在社と我が国社会のつながりに配慮した取扱い
  不法滞在者を一律に合法化するアムネスティ政策は採っていない。
 不法滞在者については原則として早急に排除するよう強力に取り組む一方,
個別事案において日本人等との身分関係を有する等,我が国社会との
つながりが強く,退去強制をさせることが非人道的と考えられる不法滞在者に
ついては,適切に対応していくこととする。》

イギリスでは、合法、非合法を問わず、イギリス国内に継続して
14年以上滞在していれば、永住資格を与える。

《留学プラザ》《海外で暮らす》、《各国永住権事情》
http://www.eigotown.com/ryugaku/longstay/basic/special_20040801_2.shtml

疑問
○アラン、サラというのは、本名? 不法入国した時のパスポートの名義?
○のり子さんは、両親と何語でコミュニケーションを交わしているのか?
 日本語のみ? 英語、タガログ語? 一部報道では、彼女は、
 日本語しかしゃべれないとされているが、今でも日本語が流暢と思われない
 両親が、のり子さんが赤ちゃん、幼児の時、何語で育てたのか?

○両親以外に、のり子さんの身元を引き受ける親類、知人はいないのか?
○ネット上では、サラさんの妹、弟さんも他人名義のパスポートで観光ピザで来日。
 妹、弟は、日本人と結婚し結婚ビザを取得云々との情報が流布している。
 その真偽は?
○またサラさんの叔母さんが、日本人と結婚し、日本に在住との情報については?
○他人名義のパスポート、不法入国など、手引きしたブローカー、組織の存在は?

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コメント 1

ひまじん

自分達は日本の法律を無視していますが
日本は法律よりも私たちの都合を優先すべきです。

だって朝鮮人達も密入国しながら堂々と日本の永住資格をもち
数々の特典を与えられて生活しています。

何故私達だけが法律に従わなければならないのですか。

読売新聞の記事を読みながら頭に浮かんだ一文です。
by ひまじん (2009-02-14 14:11) 

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